民進党の前原代表が昨日の党常任幹事会で、「どんな手段を使ってでも安倍晋三政権を終わらせる。皆さんの力を借りたい」と厳しい表情で訴えたというのは、2009年の「政権交代。」と同様、何をしたいか、何が出来るかではなく、またぞろ手段が目的化しているようで苦々しい思いで見ていたところ、つい先ほどの時事通信によると、今日の民進党所属議員の会合で党幹部が衆院選対応について、「民進党の公認候補は出さない。民進党の党籍を残したまま、『希望の党』の公認をもらってほしい」と説明したらしく、そのあけすけさには驚かされた。小池(希望の党)代表が、かねて政党同士の合流には応じず、各議員が個別に希望の党の門を叩くように求めていたことに対応したものだろうが、「離党ドミノ」に歯止めがかからず、もはや「民進党」の看板では戦えないことを認めたわけで、さすがに前原代表自身は無所属で出馬する意向らしいが、民進党は事実上、瓦解してしまった。
それほど小池代表を擁する「希望の党」誕生のインパクトは小さくなかったわけだが、果たして選挙戦でどこまで戦えるのかとなると、よく分からない。「希望の党」とは相変わらずセンスを感じさせないネーミングだと、他の人はどう思うか知らないが私は思わず溜息をついてしまったが、それはよしとしよう。
今朝、行われた「希望の党」の設立会見で、小池代表が、「伝統や文化日本の心を守っていく。変えるべきところは大胆に変え、守るべきところは守る、めりはりのついた政治」をめざす「寛容な改革の精神に燃えた保守」だと言ったあたりは、月並みで漠としているが、目のつけどころは悪くないと思う。安倍政権が、と言うより自民党が、しがらみを断ち切れず、成長戦略をはじめとする改革を実行できず、昔ながらのバラマキ政治から脱し切れないばかりに、お株を奪われた形だ。ある一部上場企業に勤める知人から、(それなりに見識があると想定される)事業部長20名ほどが集まった研修の冒頭、アイスブレークの椅子取りゲームで、自民党支持者を尋ねて、立ち上がったのは僅か1名だったというエピソードを聞かされて、隔世の感を覚えたのも、つい最近のことだ。自民党とは懇意にある経団連の会長候補がいた企業である。時代は変わった・・・と言うより、時代の変化を先取りするどころか、その変化に自民党は追い付くことすら出来ていないということだろう。
ところが、この「希望の党」の設立会見に出席した国会議員の素性がいまひとつだ。衆議院から若狭勝氏、細野豪志氏、長島昭久氏、松原仁氏ら11名、参議院から松沢成文氏ら3名、計14名の国会議員が出席したというが、特に衆議院議員11名の内訳を見ると、小池都知事のお膝元の東京や神奈川・埼玉といった首都圏を地盤とする人が9名もいて、選挙区で落選して比例代表で復活当選した人が5名いると、産経新聞電子版はこれみよがしに指摘する。どうやら「希望の党」は、当選が厳しい議員の「駆け込み寺」「衆院選に向けた救命ボート」だとか、小池人気にあやかろうとする当落の危うい議員の「選挙互助会」「議員バッジファースト」などと揶揄されるのも、あながち故なしとしない。
そもそも、共同通信が先週23・24両日に実施した全国電話世論調査では、比例代表の投票先を「小池新党」とした人は僅か6.2%、自民党(27.0%)には遠く及ばなかったばかりか、民進党(8.0%)の後塵も拝していた。日本経済新聞社とテレビ東京が22~24日に実施した調査でも、民進党と同じ8%で、自民党(44%)から大きく引き離されていた。私自身、小池さんに何を期待できるものか、今なお分からないでいるが、やはり世間の目には厳しいものがある。本ブログ冒頭の民進党のテイタラクは、小池新党との票の奪い合いを懸念したものだろうが、小池新党とて、大票田である無党派層の取り込みが出来ないようでは、この選挙戦は覚束ない。折角の「改革保守」の旗が泣いてしまう。そして、私のような無党派層(安倍政権の外交・安全保障政策は支持しているが)には行き場がなく、またしても宙を彷徨ってしまうのだろうか・・・
それほど小池代表を擁する「希望の党」誕生のインパクトは小さくなかったわけだが、果たして選挙戦でどこまで戦えるのかとなると、よく分からない。「希望の党」とは相変わらずセンスを感じさせないネーミングだと、他の人はどう思うか知らないが私は思わず溜息をついてしまったが、それはよしとしよう。
今朝、行われた「希望の党」の設立会見で、小池代表が、「伝統や文化日本の心を守っていく。変えるべきところは大胆に変え、守るべきところは守る、めりはりのついた政治」をめざす「寛容な改革の精神に燃えた保守」だと言ったあたりは、月並みで漠としているが、目のつけどころは悪くないと思う。安倍政権が、と言うより自民党が、しがらみを断ち切れず、成長戦略をはじめとする改革を実行できず、昔ながらのバラマキ政治から脱し切れないばかりに、お株を奪われた形だ。ある一部上場企業に勤める知人から、(それなりに見識があると想定される)事業部長20名ほどが集まった研修の冒頭、アイスブレークの椅子取りゲームで、自民党支持者を尋ねて、立ち上がったのは僅か1名だったというエピソードを聞かされて、隔世の感を覚えたのも、つい最近のことだ。自民党とは懇意にある経団連の会長候補がいた企業である。時代は変わった・・・と言うより、時代の変化を先取りするどころか、その変化に自民党は追い付くことすら出来ていないということだろう。
ところが、この「希望の党」の設立会見に出席した国会議員の素性がいまひとつだ。衆議院から若狭勝氏、細野豪志氏、長島昭久氏、松原仁氏ら11名、参議院から松沢成文氏ら3名、計14名の国会議員が出席したというが、特に衆議院議員11名の内訳を見ると、小池都知事のお膝元の東京や神奈川・埼玉といった首都圏を地盤とする人が9名もいて、選挙区で落選して比例代表で復活当選した人が5名いると、産経新聞電子版はこれみよがしに指摘する。どうやら「希望の党」は、当選が厳しい議員の「駆け込み寺」「衆院選に向けた救命ボート」だとか、小池人気にあやかろうとする当落の危うい議員の「選挙互助会」「議員バッジファースト」などと揶揄されるのも、あながち故なしとしない。
そもそも、共同通信が先週23・24両日に実施した全国電話世論調査では、比例代表の投票先を「小池新党」とした人は僅か6.2%、自民党(27.0%)には遠く及ばなかったばかりか、民進党(8.0%)の後塵も拝していた。日本経済新聞社とテレビ東京が22~24日に実施した調査でも、民進党と同じ8%で、自民党(44%)から大きく引き離されていた。私自身、小池さんに何を期待できるものか、今なお分からないでいるが、やはり世間の目には厳しいものがある。本ブログ冒頭の民進党のテイタラクは、小池新党との票の奪い合いを懸念したものだろうが、小池新党とて、大票田である無党派層の取り込みが出来ないようでは、この選挙戦は覚束ない。折角の「改革保守」の旗が泣いてしまう。そして、私のような無党派層(安倍政権の外交・安全保障政策は支持しているが)には行き場がなく、またしても宙を彷徨ってしまうのだろうか・・・
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