いろいろ興味深い詳細が明らかになってきました。
読売新聞社が実施した衆院選結果に関する緊急全国世論調査によると、自民党が圧勝した理由として、「民主党政権に失望した」55%がトップで、「他の政党よりましだと思われた」29%と合わせると8割を越えました。消極的な支持という大方の予想が裏付けられるとともに、安倍総裁はじめ心ある自民党の当選議員が選挙戦を通して肌で感じ、勝って兜の緒を締めている通りの結果です。今回の衆院選は飽くまで前半戦、真の審判は半年後の参院選というのも正しい認識です。
実際に、自民党の圧勝は、主に小選挙区でもたらされたもので、比例区での得票率は、惨敗した前回と大差ないことが判明しました(前回26.7%に対し今回は27.6%)。小選挙区では、個々の自民党候補に投票しても、自民党そのものへの信頼は回復していないことが明らかです(実は私もそのクチです)。そして、比例区で民主党が前回の三分の一レベルにまで沈んで浮いた票は、維新の会とみんなの党に流れました。既存の弱小政党は乱立する第三極との間で違いを際立たせることが出来ず、清新さで見劣りし、軒並み落ち込みました。彼らは一体いつになったら目を覚ますのでしょうか。
何より、民主党の現職閣僚や閣僚経験者など一応大物と言われる議員が落選したところに、民主党政権への失望が表れています。現職の官房長官・藤村修氏(大阪7区)をはじめ、仙谷由人元官房長官・党副代表(徳島1区)、田中真紀子文科相(新潟5区)、城島光力財務相(神奈川10区)、樽床伸二総務相(大阪12区)、小宮山洋子前厚労相(東京6区)はとても僅差とは言えない惨敗で国会を去ります。比例復活したものの、菅直人前総理(東京18区)、海江田万里元経産相(東京1区)、松原仁元拉致問題担当相・国家公安委員長(東京3区)も小選挙区で落選しました。国民の目は同じで、厳しい。そのほか、前回衆院選以降に民主党を離党し他政党や無所属の候補として今回の衆院選小選挙区に出馬した71人の内、勝ったのは小沢一郎氏のみ(つまり何かの間違いで前回当選してしまった小沢チルドレンの多くは落選)というのも、国民の目は誤魔化せないものだと思います。
今日の日経ビジネス・オンラインによると、樽床伸二氏は、小選挙区での落選が報じられた後、型通りの敗戦の弁を僅か58秒で終えた後、予定されていた代表質問による会見を無視して、足早に事務所を去ったそうです。その場に居合わせてこの目で確かめた訳ではないので、断定すべきではないのでしょうが、完敗とはいえ余りの狭量な行動ではないでしょうか。それに引き換え、同じく小選挙区で敗れたとは言え、辻元清美さんは、支持者とメディア関係者の前で選挙戦を冷静に振り返り、今後の政治活動についても一つひとつ丁寧に語った上、各社の個別取材にも応じたそうです。私とは政治信条が違う人ですが、天晴れと言うべきでしょう。比例復活の可能性が残っていた(実際に復活した)せいとも言えますが、それにしても、樽床氏は、多くの国民の負託を受け国政を与かっていたことに対する責任は感じなかったのでしょうか。政治家たるものの夢あるいは志があれば、一度の失敗でヘソを曲げることなどないはずです。苦境にあってこそ本性が表れ、器量が試される。今さらながら、当時感じていたある種の「いかがわしさ」が、こんなところに表れたのかと納得した次第でした。こうした人材に頼らざるを得なかった民主党にとって、このたびの惨敗は当然の結末だったと言いいたくなってしまうエピソードでした。
読売新聞社が実施した衆院選結果に関する緊急全国世論調査によると、自民党が圧勝した理由として、「民主党政権に失望した」55%がトップで、「他の政党よりましだと思われた」29%と合わせると8割を越えました。消極的な支持という大方の予想が裏付けられるとともに、安倍総裁はじめ心ある自民党の当選議員が選挙戦を通して肌で感じ、勝って兜の緒を締めている通りの結果です。今回の衆院選は飽くまで前半戦、真の審判は半年後の参院選というのも正しい認識です。
実際に、自民党の圧勝は、主に小選挙区でもたらされたもので、比例区での得票率は、惨敗した前回と大差ないことが判明しました(前回26.7%に対し今回は27.6%)。小選挙区では、個々の自民党候補に投票しても、自民党そのものへの信頼は回復していないことが明らかです(実は私もそのクチです)。そして、比例区で民主党が前回の三分の一レベルにまで沈んで浮いた票は、維新の会とみんなの党に流れました。既存の弱小政党は乱立する第三極との間で違いを際立たせることが出来ず、清新さで見劣りし、軒並み落ち込みました。彼らは一体いつになったら目を覚ますのでしょうか。
何より、民主党の現職閣僚や閣僚経験者など一応大物と言われる議員が落選したところに、民主党政権への失望が表れています。現職の官房長官・藤村修氏(大阪7区)をはじめ、仙谷由人元官房長官・党副代表(徳島1区)、田中真紀子文科相(新潟5区)、城島光力財務相(神奈川10区)、樽床伸二総務相(大阪12区)、小宮山洋子前厚労相(東京6区)はとても僅差とは言えない惨敗で国会を去ります。比例復活したものの、菅直人前総理(東京18区)、海江田万里元経産相(東京1区)、松原仁元拉致問題担当相・国家公安委員長(東京3区)も小選挙区で落選しました。国民の目は同じで、厳しい。そのほか、前回衆院選以降に民主党を離党し他政党や無所属の候補として今回の衆院選小選挙区に出馬した71人の内、勝ったのは小沢一郎氏のみ(つまり何かの間違いで前回当選してしまった小沢チルドレンの多くは落選)というのも、国民の目は誤魔化せないものだと思います。
今日の日経ビジネス・オンラインによると、樽床伸二氏は、小選挙区での落選が報じられた後、型通りの敗戦の弁を僅か58秒で終えた後、予定されていた代表質問による会見を無視して、足早に事務所を去ったそうです。その場に居合わせてこの目で確かめた訳ではないので、断定すべきではないのでしょうが、完敗とはいえ余りの狭量な行動ではないでしょうか。それに引き換え、同じく小選挙区で敗れたとは言え、辻元清美さんは、支持者とメディア関係者の前で選挙戦を冷静に振り返り、今後の政治活動についても一つひとつ丁寧に語った上、各社の個別取材にも応じたそうです。私とは政治信条が違う人ですが、天晴れと言うべきでしょう。比例復活の可能性が残っていた(実際に復活した)せいとも言えますが、それにしても、樽床氏は、多くの国民の負託を受け国政を与かっていたことに対する責任は感じなかったのでしょうか。政治家たるものの夢あるいは志があれば、一度の失敗でヘソを曲げることなどないはずです。苦境にあってこそ本性が表れ、器量が試される。今さらながら、当時感じていたある種の「いかがわしさ」が、こんなところに表れたのかと納得した次第でした。こうした人材に頼らざるを得なかった民主党にとって、このたびの惨敗は当然の結末だったと言いいたくなってしまうエピソードでした。