風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

第46回総選挙

2012-12-17 01:43:14 | 時事放談
 今日の総選挙は、どうやら下馬評通りの結果となりそうです。天気が良かったので投票率が下がり、組織票に強いところが有利になるはずでしたが殆ど影響なかったようですし、マスコミの事前予想で自・公が圧倒的に有利と報じられて来て、(マスコミが期待したような?)反動的な動きも見られませんでした。
 最も票を集めたのは皮肉にも死票(狭義にしても広義にしても)、そして一番の問題は、今回もまた投票率の低さでした。今なお政治への信頼感は戻っていませんし、余り期待もされていない結果だろうと思います。そして自民党が結果として圧勝しましたが、民主党の敵失と第三極が受け皿になり得なかったことは、いろいろなところで報じられている通りです。どうせ誰が政権担当しても大して変わらないだろう、その中で、常に消極的な選択が通って来たことは、やはり日本国として憂うべきだと思います。
 それにしても、2005年の郵政選挙での自民党大勝といい、2009年の政権交代での民主党大勝といい、そして今回の自民党大勝といい、なんとも民意は短期間にドラスティックに動くものかと驚きを禁じ得ません。しかもこうした選挙に800億円もの費用がかかっていると言われます。選挙は、ものの本によると、国民にとって、代表を選出し、今回は特に今後数年間の日本の政治リーダーを選択する、民主主義の根幹をなす大切な儀式のはずですが、政党や候補者にとっての、当選を目ざす集票過程であり、権力掌握への過程であるところばかりが目立ち、なんとも空しさばかりが残る第46回総選挙でした。
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