一週間、アジア・大洋州に出張していました。マニラ(フィリピン)→ハノイ(ベトナム)→ホーチミン(ベトナム)→メルボルン(オーストラリア)の4都市を回り、使った航空会社は、フィリピン航空、タイ航空、ベトナム航空、シンガポール航空、カンタス航空の5社、ハノイ行きはフライトの便が悪くバンコク経由となり、ホーチミンからメルボルンに行くのもまた不便で遠いためシンガポール経由の夜行便となるなど(帰国便もシドニー経由で成田への夜行便)、成田以外に7つの空港に降り立ち、移動にほとほと疲れ果ててしまった一週間でした。
それでも、メルボルンへの往復の夜行便2泊はさておき、マニラ、ハノイ、ホーチミン、メルボルン各都市でちゃっかり1泊ずつしてしっかり食事をとれたのは決して狙ったわけではなく、勿怪の幸いでした。マニラでは何故かいつも日本食レストランに連れて行って貰うので省略します(それだけ現地駐在員にとって出張者を連れて行くローカルの恰好のレストランを見つけるのは難しいのだろうと察しますが、どうでしょうか)。ベトナムでは、アメリカ西海岸駐在の頃に覚えてお気に入りのベトナム麺のほか、本格ベトナム料理を堪能しました。ホーチミンの、もとはシルクの高級ストールが有名で、今やコーヒーショップやレストランやリゾート開発も手掛けるカイ・シルク(Khaisilk)のオーナーが経営するNam Phanという高級店で、高級フランス料理店と見紛うようなコロニアル調の建物に、味は現地にいる方々の間では賛否あるようですが、凝った盛り付けに、調度品や照明などの落ち着いた雰囲気は、文句なしに素晴らしい(そのかわり値段もそれなりです)。トランジットで立ち寄ったシンガポール空港のフードコートでは、ささっと(これもまたお気に入りの)肉骨茶(バクテー)をすすることができ、メルボルンでは、フリンダース・ストリート駅のはす向かい、サウスバンクにある高級店でワイン片手にオージー・ビーフを頬張って、ちょっとご満悦でした。
しかし、こうした食事も含めて、それぞれの国の最も良い面ばかりを、つまりは上っ面を撫でて過ごしただけで、とても「アジア点描」などというブログ・タイトルには値しません。本当は、地図を片手に自らの足で路地を歩き、さまざまな店を自らの目や耳や鼻や舌で試して、観光ガイドにはない発見をして自己満足に浸りたい・・・ところですが、空港とホテルとオフィスをタクシーで往復するだけの籠の鳥状態で、私自身、極めて不本意でした。
辛うじて、マニラでは、この7月に国の人口が1億人を突破したそうで、人口の半分以上が25歳以下、実際に平均年齢は23歳と言われ、ベトナムなど周辺国に比べて圧倒的に若い労働力が経済成長(因みに2013年の実質GDP成長率は7.2%)を押し上げる「人口ボーナス」が続いているとされる、その片鱗を、都会の喧騒と共に、タクシーの窓越しに感じました。ハノイやホーチミンでは、相変わらずのオートバイの洪水はあらためて息をのむほどで、こうした状況では、急な加速・減速はご法度、車線変更も細心の注意を要するといった、マレーシア・ペナンでの運転を、つい昨日のことのように思い出しました。こうしたアジアの成長に引き換え、メルボルンの落ち着いた佇まいは、私たち日本人に、ある種の安心感を催させます。逆に、フィリピンやベトナムの、一面、豪勢な高層ビルが立ち並ぶ開発独裁の勢いに圧倒され、他面、目を背けたくなるような薄汚い裏道やスラム街が残って、懐かしいやら街の若さが羨ましいやら、心がさざ波立って、情緒不安定になるのが、良くも悪くもアジアなのでしょう。
上の写真は、Nam Phanにかかれば、春巻きだってこんな盛り付け・・・趣味が余りよろしくないと思うのは私だけではないかも。隣に鎮座するのはローカル・ビールの「333(現地語でそのままバーバーバーと呼びます、一説には3つの3という意味でバーバーとも)」。
それでも、メルボルンへの往復の夜行便2泊はさておき、マニラ、ハノイ、ホーチミン、メルボルン各都市でちゃっかり1泊ずつしてしっかり食事をとれたのは決して狙ったわけではなく、勿怪の幸いでした。マニラでは何故かいつも日本食レストランに連れて行って貰うので省略します(それだけ現地駐在員にとって出張者を連れて行くローカルの恰好のレストランを見つけるのは難しいのだろうと察しますが、どうでしょうか)。ベトナムでは、アメリカ西海岸駐在の頃に覚えてお気に入りのベトナム麺のほか、本格ベトナム料理を堪能しました。ホーチミンの、もとはシルクの高級ストールが有名で、今やコーヒーショップやレストランやリゾート開発も手掛けるカイ・シルク(Khaisilk)のオーナーが経営するNam Phanという高級店で、高級フランス料理店と見紛うようなコロニアル調の建物に、味は現地にいる方々の間では賛否あるようですが、凝った盛り付けに、調度品や照明などの落ち着いた雰囲気は、文句なしに素晴らしい(そのかわり値段もそれなりです)。トランジットで立ち寄ったシンガポール空港のフードコートでは、ささっと(これもまたお気に入りの)肉骨茶(バクテー)をすすることができ、メルボルンでは、フリンダース・ストリート駅のはす向かい、サウスバンクにある高級店でワイン片手にオージー・ビーフを頬張って、ちょっとご満悦でした。
しかし、こうした食事も含めて、それぞれの国の最も良い面ばかりを、つまりは上っ面を撫でて過ごしただけで、とても「アジア点描」などというブログ・タイトルには値しません。本当は、地図を片手に自らの足で路地を歩き、さまざまな店を自らの目や耳や鼻や舌で試して、観光ガイドにはない発見をして自己満足に浸りたい・・・ところですが、空港とホテルとオフィスをタクシーで往復するだけの籠の鳥状態で、私自身、極めて不本意でした。
辛うじて、マニラでは、この7月に国の人口が1億人を突破したそうで、人口の半分以上が25歳以下、実際に平均年齢は23歳と言われ、ベトナムなど周辺国に比べて圧倒的に若い労働力が経済成長(因みに2013年の実質GDP成長率は7.2%)を押し上げる「人口ボーナス」が続いているとされる、その片鱗を、都会の喧騒と共に、タクシーの窓越しに感じました。ハノイやホーチミンでは、相変わらずのオートバイの洪水はあらためて息をのむほどで、こうした状況では、急な加速・減速はご法度、車線変更も細心の注意を要するといった、マレーシア・ペナンでの運転を、つい昨日のことのように思い出しました。こうしたアジアの成長に引き換え、メルボルンの落ち着いた佇まいは、私たち日本人に、ある種の安心感を催させます。逆に、フィリピンやベトナムの、一面、豪勢な高層ビルが立ち並ぶ開発独裁の勢いに圧倒され、他面、目を背けたくなるような薄汚い裏道やスラム街が残って、懐かしいやら街の若さが羨ましいやら、心がさざ波立って、情緒不安定になるのが、良くも悪くもアジアなのでしょう。
上の写真は、Nam Phanにかかれば、春巻きだってこんな盛り付け・・・趣味が余りよろしくないと思うのは私だけではないかも。隣に鎮座するのはローカル・ビールの「333(現地語でそのままバーバーバーと呼びます、一説には3つの3という意味でバーバーとも)」。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます