風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

拉致される?五輪

2018-01-27 21:09:47 | 時事放談
 平昌冬季五輪開幕前日の2月8日を「朝鮮人民軍創建日」とする北朝鮮が、軍事パレードの兆候を見せているらしい。韓国の統一相によれば、「大規模な閲兵式を準備しており、保有するほぼ全ての兵器を動員し、相当威嚇的になる可能性が高い」という。こうして韓国では「五輪が拉致されるという懸念が現実になり始めている」「傍若無人な北に対し、韓国政府は平身低頭で顔色をうかがうだけ」(朝鮮日報)といった批判が出ているらしい(以上 産経電子版)。
 それでも前のめりの文在寅大統領を牽制するため、五輪開会式に出席する米国のペンス副大統領は、非公式な場で日本に対し、安倍首相が訪韓する場合は文在寅大統領も交えた三者会談を行いたい考えを伝えているようだ(朝日新聞デジタル)。なるほど、安倍首相訪韓決断の裏に米国の存在があったか・・・という思いだ。2年前の日韓合意も当時のオバマ政権が仲介したと言われた。
 勿論、安倍首相にも、日本国としての訪韓の狙いがある。北朝鮮問題での文在寅大統領の目に余るナイーブさは放っておけないし、仮に訪韓しなかった場合の意趣返しで、2020年の東京五輪で韓国にソッポを向かれるのも困る。そして、この際、慰安婦問題の日韓合意に関し、安倍首相自ら韓国の合意履行を(慰安婦像撤去の努力義務を含めて)あらためて要請するだけでなく、米国からも完全なる履行を期待している旨表明してもらえばいい。
 よりによってこのタイミングで朝鮮半島で冬季五輪が開催されるとは・・・こんな政治の話に直接巻き込まれる韓国女子アイスホッケー選手だけでなく、政治的な彩りが濃くなってしまった五輪に参加される全ての選手がちょっと気の毒になる。
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