かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

不穏な一日

2016年11月22日 18時08分49秒 | みゆみゆとの生活
大きな地震があった日は磁力でも感じるのか、
明日は水曜日なのに学校休みなのが不安なのか。

そうちゃんの調子が悪い。
朝、スクールバスのバス停まで送っていく時、
Eテレが「津波速報」だったことは、間違いなく不安に拍車をかけただろう。
車の中で大声を上げ続けていました。
「地震があったから、今日はいつもとテレビが違うね」と説明しながら運転。
この間、髪を引っ張られ続けました。
ああー。

車を降りて、バス停までのほんの少しの距離を歩く間に。

小石を拾って口に入れた。

うわぁ、久しぶりの異食
混乱してることの表れだね。

学校でも、調子悪かったみたい。「動きっぱなしの一日」と連絡帳にありました。
脱走を試み続けて、顔をドアにぶつけたりもしたようです。ほっぺにケガしてる。
「どこに行こうとしたの?」と先生が聞いたら、
1時間目は、
「こうもん(校門)ガチャンってあけて ぴゅーってはしって スシローいくよ
2時間目は、
「きゅうしょく たべてくる
と説明したらしい。

すごいじゃん。ちゃんと説明できたね、そうちゃん。
いやいや、褒めてる場合じゃない

今日は、他の子もなんとなく落ち着かない一日だったそうです。

実は私も。一日、ソワソワ。
いえ、これははっきりとした理由がありますけど。

午前中は、作業療法を専攻する学生さんに、「発達障害児の子育て」というお題で1時間の講義をしました。
(ご縁があって、ボランティアとして行きました。)
ここ1年、あちこちでお話をさせていただく機会があり、そのたびに改良を重ねてきたつもりなのですが・・・。
「障害のある子を子育て中のお母さん達」や、「保健師学生」に話した時にはスムーズだった流れと基本的には同じはずなのに、
今日の学生さんは非常に反応が薄かった・・・。(もちろん真剣に聞いてはくれたのですけど。)

実際の子どもと関わったことがほとんどない18歳は、定型発達がわかりません。
だから、自閉症児独特の行動を話しても、驚きがなかったりします。
そんな若者に、どのように興味を持ってもらい、「発達障害」をイメージしてもらうのか。
一生懸命考えたつもりでしたが、やはり難しかったです。
私の側に「伝えたいこと」「知ってほしいこと」がたくさんありすぎて、空回りしてしまった感もあります。
欲張りすぎたのかも。
焦って、端折るところを間違えちゃったな、とも思う。

先生は、「私は面白かったですよ。貴重なお話でした。」とフォローしてくださいました。
「専門性」と「母親として」の線引きがあいまいで、内容的に深すぎたので、一年生には「具体的な対応」に絞って話してもらった方がよかったかも、とアドバイスもいただきました。

こうして時間をいただけた上に、助言までしてくださったことに感謝。
同時に、チャンスを生かしきれなかったなー、と大反省しながら帰宅しました。

家の前で、仲良しのご近所さんとばったり会ってたわいもない話をし、
車で移動しながらお昼を食べて、午後はお仕事へ。
夕方はバタバタと買い物&家事。

予定がいっぱい入っててよかった。
少し、気がそれるから。

もしも、もしも、次の機会がもらえたら。
根本的に構成から練り直した方がいいかな。
まずは、相手がどういう知識のある人か、何を求めているか、のリサーチをもっと丁寧にやらないきゃいけないな。
そんなことを悶々と考えてしまう。
それから、「私には人前で話すことは向いてないな、たぶん」とまた思う。

今日は早く寝よっと。
一晩明けたら、また違う気持ちになれるかもしれないからね