かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

他の子を蹴ってしまう時

2016年11月15日 21時37分13秒 | みゆみゆとの生活
土日のテンションの高さを引きずっているそうちゃん。
昨日、今日と学校でも興奮気味。
2日間連続、授業中に他の子を蹴ってしまったみたい。
人を蹴ったり叩いたりすることは、ここのところずっとなかったのですが・・・
申し訳なさもあり、親として凹みます。

先生はそうちゃんを叱って、しばらく廊下に退場させてクールダウンをさせるなどして対処してくれたそうです。
ですが、その方法では興奮が収まらず、今日は笑いながら、先生の顔色を見てやろうとするようになったとのこと。

きちんと報告のお電話をくれた先生に、これまでのことをお話しました。

そうちゃんは、小さいころ、何度か「人を蹴る」が習慣化してしまったことがありました。
気持ちが興奮気味な時にそれは起こり、叱れば叱るほど、状況とセットでパターン化していってしまう悪循環に陥りました。
原因は、「物を取られた」など一般的によくある理由ではありません。
何が理由でその行動が出るのか、わからないことがほとんどでした。

1つ言えるのは、そうちゃんは「相手の子」の反応を見ているわけではないということ。
悪いことをした時の、先生や親など「おとな」の反応を引き出したくてやってしまう。
いい悪いではなく、「同じことが起こる」ことの確認とそれによる興奮を求めているようです。

今回、なんで急にまた蹴ることが始まったのかわかりませんが、小さいころのことをフラッシュバックのように突然思い出したのかもしれません。
できるだけ早く、このパターンを「消去」するような方向で考えた方がいいように思います。

・・・ここまで話したところで、先生がおっしゃいました。

「なるほど。じゃあ、『無視』ですね。」

お。さすが、先生。話が早い。

「今日は、蹴りそうになったらすぐに離して、タブレットで『カタカナ練習』するように促してみたんです。
気をそらせた方がいいように思って。」

勘が良く、試行錯誤もしてくださっている。
うれしい。ありがたい。

よくお礼とお詫びを言いました。
最後に先生は、
「スーパームーンのせいもあるかもしれませんね。」
と冗談めかして言われました。
他の子たちも、調子悪い子がいるみたい。

わからないことはわからないと言う。
悪いパターンが続きそうなときは、なるべく早い段階で情報交換する。

そうすれば、ちょっと、安心できる。
明日は平和だといいなー。