かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

ラーメン屋さんで

2024年12月12日 22時22分40秒 | みゆみゆとの生活
お昼にラーメン屋さんに行った。
急いでいて。ひとりで。

台湾ラーメン食べて、お会計の時に店員さんが。
「最近息子さん来られませんけど、元気にされてますか?」
おっと、不意打ち。
てか、たまに一人で来てたけど、バレてたんか。
でもヒビっても顔には出さない。おとなだから。

「ええ、そうですね。高等部を卒業して、施設に入所したんですよ。」
「ああ、そうなんですか。卒業されたんですね。」
「ええ、なので年末年始とか、帰省した時にはまた連れて来ると思います。」
「ああ、そうなんですね。…家から出た方が自立しますよねぇ。」
「ああ…そうですね。ごちそうさまでした。」
「ありがとうございましたー。」

ええ、と、ああ、の応酬。
なんだか気恥ずかしいような、変な感じ。
ここで、この地域で、ずっと生きてきたんだな、と改めて思った。
このラーメン屋さんで、そうちゃんが5歳頃にドアで指を詰めて流血したことがあった。
あの時餃子を持って自宅まで謝りに来てくれた方は、すぐ近くに住む女性だったっけ。

調子いい時も悪い時もあった。
そうちゃんが大声で独り言を言ってても、一度も嫌な顔をされたことはない。
台風で学校が休みになった時に、歩いて食べに行ったこともあったっけ。
高等部に上がってから行った時に制服を褒めてくれた店員さんは、また別の人だったな。

職場に戻る車中で、たくさんの思い出が湧いてきて。
泣いちゃった。
この街はそうちゃんの思い出がありすぎるよ。
それが時々しんどい。

失恋したみたいな、ただの「空の巣症候群」。
プラスアルファ、いろいろ。
たくさんの悲しみや想いが抱えきれない時は、直視しないようにする。
だから今日も万歩計を見て。
元気に生きてるそうちゃんの歩数を確認して安心したりして。
ああ、会いたいな。