かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

大変なこと

2006年10月15日 21時26分02秒 | みゆみゆとの生活
「おかーちゃーん こっちにきて いっしょにあそぼうよー」
「はいはーい。 ちょっと待ってね~。」
よくあるみゆみゆとの会話です。
家事で忙しいときやそうちゃんに手を取られているとき、ついつい、
『今行くからね~』とか『忙しいから後でね~』とか適当なことを言って待たせてしまいます。

最近は、みゆみゆも口が達者になってきまして・・・

「はいはーい。ちょっと待っててねー。」と言ったら、こう返されました。
「もう はやくしなちゃい!  みーちゃん なんかいもいってるんでちょ!」
むむ。怒っているらしい。朝の私にそっくりな口調。
「わかったよ。ちょっとだけ、お茶碗洗い終わるまで待ってて。」と重ねて言うと。
「はーやーくー! みーちゃんとあそばないと たいへんなことになるよ

大変なことって?

親が、子どもをせかして脅しに使う文句は、
・お化けが出るよ(又は呼ぶよ)
・早く服着ないと、風邪引いてお医者さんでチックン(注射のこと)だよ
・○○は、今日はナシ! (ビデオ・おやつ・果物などみゆみゆの好物を禁止する)
大体こんな感じ。

さてさて、みゆみゆの大変なこととは。

「ねえねえ、みゆみゆ。大変なことって、どんなことが起きるの?」
「あのねー・・・(しばし考えて)
 おかーちゃんが みーちゃんみたいに ちぃちゃくなっちゃうよ
 それで みーちゃんは もっともっとちぃちゃくなるの
 (眉間にしわを寄せてしゃがんでいる。)」

そ、そりゃ大変だ。というか、なんの魔法?
もちろん、すぐに遊んでやりました。
この勝負、みゆみゆの、勝ち~

おやすみ ちほみちゃん

2006年10月12日 21時03分15秒 | みゆみゆとの生活
「ちほみちゃんが ねてるから しずかにしてね」
と、みゆみゆに注意され、足音を忍ばせて寝室に行ってみると・・・
豆電球ひとつの薄暗がりの中、ちほみちゃんが寝ていました。

って・・目が開いてますけど。



秋雨

2006年10月11日 22時35分28秒 | みゆみゆとの生活
一日中雨が降っていました。
手抜き主婦なので、こんな日の洗濯は、乾燥機におまかせ(!)しちゃいます。

運動会の日は、快晴でした。
でも、みゆみゆ・かーちゃんは、雨模様。・・・。
あんなに楽しみにしていたのに、遠足に引き続きまたもやほろ苦い思い出となってしまいました。

何があったかというと・・・(説明がてら、プログラムに添って

・開会式に引き続き、園児全員で、歌を2曲合唱し、音楽体操をする。
→ややハイテンション気味に参加。たぶんたくさんの父兄に驚き、興奮している。
 入場の時のみならず、並んでいるとき、体操の合間にも、「おかーちゃーん」と手をブンブン振ってくる。
 おかーちゃん見て見て光線全開。
 キラキラのお目々がまぶしいけど、恥ずかしいよ。
 もう手は振らなくていいから・・、と必死のテレパシーを送るが、全く届かず。

・はじめの種目は「かけっこ」。直線を、4人づつ走る。
 ゴールでは、担任の先生が大きく手を広げて待っている。
 さあ子ども達、私の胸に飛び込んでおいで カモーン みたいな。
 あの役、やってみたい。
→みゆみゆ、ヨーイドンの格好は完璧。美しいスタートでしたが・・
 走り始めると、それはそれはマイペースに、でも立派に先生に抱きつきに行きました。
 遅くったって、一生懸命に走るみゆみゆに、成長したねぇとしみじみ思う。

だがしかし。しみじみ、はここまででした。
そうは問屋がおろさねぇってんだ。

かけっこのあと、5種目分の待ち時間があります。
結構長い時間、せまーいお砂場で、ギュウギュウに座って観戦。
たぶん、それだけでみゆみゆにとってはストレスだったんじゃないかな。
そのうちに、隣の子に押されたはずみに転んでしまい、「うぇーん、いたいよー」と泣き出してしまった!

担任の先生が抱き上げてくれたんだけど、いつもと違う雰囲気のせいか、なかなか泣き止まず。
そのうちに本番「おしりフリフリ」のダンスの時間が迫ってきてしまい。
結局立ち直れないまま、ダンスは「みーちゃんは おどらない!」と拒否して、参加できませんでした。
みゆみゆの踊るとこ、おかーちゃんは見たかったなー。

運動会の日は先生たちも忙しく、人手がないため、途中からは私が抱っこしていました。
一生懸命、いつも以上に頑張っていた分、母の顔を見ると余計に崩れてしまったようです。
私が抱っこするとさらに激しく泣き出してしまい、それからしばらく、園庭の隅で泣いていました。

結局、おしりフリフリも、くだもの大好き(簡単な障害物競走)も、親子フォークダンスも、私と一緒に見学。
こんなにさわやかな秋晴れで、みんなあんなに楽しそうに笑っているのに、みゆみゆは悲しくて泣いてるんだ・・・
と思ったら、私まで悲しくなってきて、少し二人で泣きました。
それから二人でお茶を飲みました。
おいしいね、って言ったら、みゆみゆが泣き腫らした目で、少し笑ってくれました。
いいよ、みゆみゆのペースで。そうだよ。全部みんなと一緒である必要なんてない。

しばらくしたら落ち着いてきたので、先生のところに戻したら、やっぱりもう一度泣き出したけど、
今度はすぐに泣き止んで、みんなと一緒に玉入れができました。
全然玉が前に投げられてなかったけど、わたしにとっては、すごくうれしい、みゆみゆの玉入れでした。

閉会式では、全員の子が、先生に「よく頑張ったねメダル」(アンパンマンの絵)をもらえます。
担任の先生がみゆみゆの首にかけるときに、ほっぺを両手でキュッキュッとやって、頑張ったね、と褒めてくれていました。
担任の先生、半分しか参加できなかったみゆみゆを褒めてくれて、ありがとう。
その光景は、親の私にとっても、心の熱くなる瞬間でした。

来年はどんな運動会になるのかな。
スタートが百点じゃない方が、来年が楽しみだよね、みゆみゆ。(強がりを言ってみた。

お祭り

2006年10月09日 23時03分10秒 | みゆみゆとの生活
市内のお祭りに行って来ました。
写真は、ミニ動物園でひよこを抱っこしているところ。
にっこり笑顔で写っていますが、後で聞いたら、
「みーちゃんは ひよこを だっこしたのは うれしくなかったんだー。」と。
えーっ。てっきり喜んでるとばっかり思ってたよ。わからんなー、みゆみゆ。

他にも、ポニーに乗ったり、白バイに乗ったり、わなげをしたり・・・。
楽しいイベントにいろいろ参加しました。

でもみゆみゆの一番は。

「また かぶとがきてるのにあいたーい」
仮面ライダーかぶとの握手会、らしい。かぶとなんて、テレビで1回しか見たことないのに。
わからんなー。
そんなに嬉しそうには見えなかったけど。

当のかぶとも、当然中身は十中八九バイト。
子供相手には、やっつけ仕事的なおざなり握手。
若いきれいなお母さんの時だけ両手でがっちり握手。
わかりやすい青年かぶとでした。
(観察・分析:とーちゃん)


1歳!

2006年10月07日 21時40分48秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんが1歳になりました!
うーん、あっという間の1年だった。
もうちと、そうちゃんの赤ちゃん時代を楽しみたかったなー、なんて、勝手なことを思っています。
でも、1年前の出産は、遠い昔の出来事よう。

みゆみゆを産んだ晩は、保育器に入って点滴している小さな我が子が心配で、切ない夜だったっけ。
それが、そうちゃんの時は・・・。

「産んだ産んだー」ってな感じで、もりもりおいしいお料理食べて、つかの間の一人寝を楽しんでいたわ。
誰にも邪魔されずにテレビが見られる~d(^O^)b などと、気楽なことを言っていたような。
辛い妊娠生活、難産の苦しみからの解放感が大きかったのかな。

この1年の子育て、決して楽ではなかったけど、楽しいこともたくさんあった。なにより、こうして無事そうちゃんが1歳を迎えたことに、感謝、です。


お月見会

2006年10月06日 12時10分03秒 | みゆみゆとの生活
よく雨が降ります。
明日の運動会は、延期かなー。
せっかく今年から土曜日になったのに(去年までは平日だった)、延期で水曜日になったら意味ないよー。
でも、朝晴れたからってどろんこまみれになるのもイヤだ。
みゆみゆの保育園は、園庭の水はけが悪く、雨の降った翌日は「沼地」化するのです。
最近雨の日は、子どもだけじゃなくて、お迎えのお母さん達も長靴はいている・・・。

昔は、体育の日にはたとえ台風が近づいていても必ず晴れていたような気がする。
『ハッピーマンデー』の怨念だよねー、と我が家ではいつも話しています。

さてさて、今日は、保育園のお月見会。
何をするのかはよく知りませんが ^^;
朝、いつものごとくグズグズしていたみゆみゆに、
「今日は、お月見会やるって先生言ってたよ。」と教えてあげると。
「えーほんと~?やったやったー
シュタッと立ち上がり、いそいそと着替えだす。


「あのねー、みーちゃんは、おだんごたべるの。」
うんうん、きっとお月見会というからには給食にお団子が付くでしょう。
「えーっと、それから・・・おつきみぜりーも たべるんだー。」
はい?おつきみぜりー?
ん・・んっと、ゼリーは出ないかもしれないねー。お団子はたべられると思うけど。
「えー?みーちゃんは おだんごとおつきみゼリーたべるのー。」
こういう時は深く問い詰めたり逆らったりしない方が無難。
じゃ、保育園で先生に聞いてみようね、と家を出発しました。

保育園についてすぐに、先生に確認。
団子が出ないと裏切られたと思って暴れるといけないので。^^
「先生、今日って、お月見会ですよね?お団子って給食に出ます?」
「お団子、でますよー。」
ほっ。よかった。
「で、ゼリーなんて、出ませんよねー。」
「出ますよ。お月見ゼリー。」
 みゆみゆ、キミは正しかった。

どうやら、昨日の帰りに、先生が
「明日はお月見会やって、お団子とお月見ゼリーを食べましょう」
とお話してくれたらしい。

そこで、かーちゃん反省。
①子どもの言うことを信用しよう。
②給食の献立表を見よう。

進化

2006年10月04日 21時28分25秒 | みゆみゆとの生活
一日一つ、といっていいくらい、できることが増えていくそうちゃん。
今日は8歩ほど、トコトコと歩きました。
それから、偶然かな?「バイバイ」と言ったような気が・・・。

最近、私の顔を見て、はっきりとした宇宙語で、しきりに訴えて来ます。
半分くらいは文句のような気もするけど (^_^;
どうやらそうちゃんはおしゃべりな男らしいです。
ま、予想はついてたけどね。


行動範囲拡大

2006年10月01日 21時33分35秒 | ベイビー
週末、旧友がはるばる遊びに来てくれました。
この場を借りて、ありがとう。
ふるさとの友達、うれしいものです。

で、その友人達が教えていった・・・
というわけでもないのですが、
①みゆみゆが関西弁を覚えた 「まだ つかれてへーん」(昼寝拒否時使用。発音変!)
②そうちゃんがついにリビングのドアを開けられるようになってしまった

①はかわいいもんですが、②は困る!

友人が遊んでくれていたとき、ふと背伸びをしてみたらドアの取っ手に届いてしまったそうちゃん、
そのまま取っ手にぶら下がって、身体を軽くのけぞらせ・・・
ひ~らいた、ひ~らいた♪  
前世は軽業師か、猫か? 

そうやって少し開いたドアの隙間に小さな手をすべりこませ、ドアを開け、堂々と出て行きました。
堂々と・・・って言ってもクマ歩きハイハイだけどね

我が目を疑い、まさか・・偶然よね、と思っていたら、
そうちゃんの学習能力はすごい!
あっという間にコツを習得したらしく、その後は百発百中。
一夜明けたからといって忘れるわけはなく、今日も快調にドアオープン!しておりました。

ドアを開け、いそいそと出かけていった先は。
まずは玄関。
靴を一通りなめなめ。
それから玄関のほうきを駆使して上がりかまちを砂だらけにした後、
階段を上へ上へとあがる・・・

危なすぎる。そして迷惑この上ない。
なんとか対策を講じねば。
っていうか、ほんとに1歳前の坊やなのかしら、この動き。
歩いてない子とは思えないわ