かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

休日

2015年02月07日 22時28分03秒 | みゆみゆとの生活
昨日からそうちゃんは山奥の施設にショートステイです。
今回は2泊3日。 慣れたもので、嫌がらずに行ってくれました。

ぽっかり一日空いた土曜日。
ずっと見たかった映画をやっと見てきました。
「6さいのボクが、大人になるまで」というアメリカ映画。
原題は確かBoyHood。
(この邦題はちょっとひどい、とネットでは話題になっています。)
160分という長時間に腰が引けていましたが、思い切って見に行ってよかった。
6歳の少年が18歳になるまでの成長を、同一キャスト・同一クルーで12年間毎年夏に撮っていった、という稀有な作品です。
ハリウッド映画やディズニー映画に慣れている「ドキドキハラハラがなきゃ映画じゃない!」という方にはお勧めしませんが、私はもう一回見たいと思うほど、いい映画だと思いました。
今日の夕刊にも載ってたけど、アカデミー賞有力候補にも挙がっているらしいです。


あーそれにしても、そうちゃんのいない夜は寂しい。
気が抜けたみたいになって、少し家族とけんかして。
早よ寝よ。
疲れが溜まりに溜まっている、ということにしておこう。

居住地交流で大脱走

2015年02月04日 20時51分00秒 | みゆみゆとの生活
居住地交流。
何回書いても違和感ある名前。
「子供は全員、地域の小中学校の普通学級に『本籍』を置き、支援学級や支援学校を『副籍』とする」
そんな制度にすると垣根がなくなっていくだろう、と三重大の教育系の教授が本に書いてたけど。
ほんとにそうなるといいと思う。

歩いて5分の学校に行くのに、
「小学校に交流に行きたいです」と支援学校の担任に連絡し、
担任は小学部主事にそれを伝え、
小学部主事は地元小学校の教頭に伝え、
小学校の教頭は交流するクラスの先生に時間割を聞いて調整をし、
小学校と支援学校との間で「交流計画書」とかいう文書が交わされ、
日にちの調整を経て、
親に「○月○日、○時○分に小学校職員室にお越しください」てな文書が渡される。

なんてめんどくさいの。
私が小学校に電話して日にちと交流内容決めて、「この日に決まりましたから後お願いします」って支援学校に伝えたほうがずっと早いのでは?
それに、「小学校に行ってどんな目的で何の交流をしたいのか」が、伝言ゲームのような制度では伝わらないよ。

交流を希望した時、はじめから「給食だけでもいい」と言ってあったのに、なかなかそれは実現せず。
今回も、後からもう一度言って、やっと「給食を食べる」が実現したのでした。
そうちゃんが一番得意なこと「食べること」を交流の中心に据えたかったのですが、小学校の先生には親の意向が伝わってなかったみたい。

3時間目 体育
4時間目 音楽
給食

これが、今日の交流の内容でした。
体育、大変だった…。
運動場で大縄跳び、というのは、ちょいとハードルが高かったですね。
「すべりだい いくー」と言って、一度目はすべった後帰ってきたのだけど、二度目は・・・
そのまま走って反対側に逃亡!
早い!全く追いつけない。

そうちゃんが靴も走りながら脱ぎ捨てて、全速力で駆け込んだのは、児童館。
長期休みの時に児童クラブでお世話になっているところです。
遊びに来ていた小さな子供たちとお母さん、そして先生方もびっくり。
「すみません、体育の授業を脱走してきたんです」と息を切らしながら説明をしました。
一緒に児童館の先生も他のお母さん方に説明してくれて、ありがたかったです。
横に無理やり座ろうとして泣かしてしまったちっちゃな坊やに申し訳なかったのですが、
それ以外にはトラブルはなく、大好きな男の先生に「ブレーメン」の絵本を読んでもらって穏やかに児童館を離れられました。
事情を知ってくれてる場所があるって、ほんとに心強い
かなりのハプニングにも関わらず、笑顔で迎えられ、笑顔で児童館を後にできました。感謝

そのあとの体育は他のクラスのサッカーに参加したりしてなんとなく終わり、音楽は音楽室へ。
音楽も、そうちゃんにとってはよくわからず、大声など出してしまいましたが、リコーダーやら歌やらでそれほど目立たずよかったです。
途中から、私が書いたスケジュールの紙を持って歩き回り、クラスの子供たちの顔を覗き込んではそれを復唱させはじめました。
恥ずかしがりながら、「えーっ。また俺?」とのけぞりながら、でも嬉しそうにそうちゃんに付き合ってくれるお友達。
その関わりがまぶしくて、不覚にも涙が出てしまいました。
ありがとう、3年1組のみんな。

結局、給食の時間が一番落ち着いていて、きちんと「いただきます」をしてカレーをもりもり食べられました。
私も一緒に食べました。

そこへ校長先生が来てくれて、声をかけてくださいました。
給食が落ち着くので、給食をメインとした交流を来年度もお願いしたいことを直接校長先生に伝えました。
短い時間でいいから頻繁な交流をすることで、そうちゃんの中で経験としてつながっていくと思われることを話し、学期に2~3回来させてほしい、と話すと、校長先生は二つ返事で
「ええ、構いませんよ」と言ってくれました。
こともなげでした。

来年度はそうしようと思う。
一緒に勉強をすることはできないそうちゃんだけど、「そうちゃんが来た!」と駆け寄ってきてくれた子供たちは知りたがっている、関わりたがっていると思えたから。
支援学校の文書には「年に2~3回の交流とする」と書いてあったけど。
関係ないね!おかしいよ、そんな決まり。
本人と受け入れ側と親が良ければ、いいよね。

2月だってさ

2015年02月03日 12時24分29秒 | みゆみゆとの生活
今日は節分なのか。
そういえば、みゆみゆが「恵方巻、恵方巻」と言ってた。
昨今のブームですね。

支援学校でも、今日は豆まき。
しまった、そうちゃんが鬼をめちゃめちゃ怖がること、連絡帳に書き忘れた。
そうちゃんの怖がり方ってかわいいし面白いから、ついついやりすぎちゃうんだよね…大人って。(私を含めて。)

さて、土曜日に支援学校の参観があって。
「なんで土曜日なのに学校あるんじゃー!」とばかりそうちゃんは荒れ模様となり。
「なんで月曜日なのに学校ないんじゃー!」と昨日も暴れて。
今日はやっとニコニコで学校に行ってくれました。

私は土曜日の参観のあと「みんなの学校」定例会に行きました。
うん、楽しかった!いろんな人と話せてすっきり、心もあったまった。
翌日の日曜日は強烈な体調不良で寝込みましたが、なんとか1晩で復活できたよ。

もう一つの団体「特別支援学級保護者交流会」も、ぼちぼち始動します。
第二回交流会が、今月末なのだ。(ヤバい)
PTA地区委員の引き継ぎ準備もしなきゃ。(これもヤバい)
来週、読み聞かせボランティアで手遊びやるというミッションもあるし。(練習しなきゃ!)
ほかにもここに書けない大きなヤマが週末に。(あああー)

手をパーにして耳にあててパタパタし、「しりません、しりませんー」と現実逃避したくなるけど。
いやいや、一つ一つ整理すればたいしたことないよ、とキャパの狭い自分に言い聞かせる。ぶつぶつ。

目の前の出会いを大切に。
丁寧に誠実に。
そうすればいつの間にか、3月になってる。
そう思う。
そう思おう。

考えても答えが出ないことはちょっと横に置いといて、っと。

さっ。お仕事行ってきます。
そして明日は、そうちゃんと地元小学校へ。
「居住地交流」です。
今度は給食一緒に食べさせてもらうのよー。
楽しみ楽しみ。