コロナ3年2月3日
一見、今はデジタル化が進み、世の中が進歩しているように見えていますが、実は逆の社会現象がいたるところで起きています。私も新しい物に興味がありますので、新しいことにはいち早く参入したくなります。
ここで、誤解されては困りますので、言っておきますが、私は新しい物も興味がありますが、もともとは心情的には凄く古い人間でもあります。まあ、不易の流行の中で暮らしているようなものです。流行も興味がありますが、不易なことも大事にしています。不易と流行はそれぞれ独立するものではなく、本来は一体のものなのです。
しかし、現実はデジタル化の速度は秒針分歩の速さで進んでおりますので、法制度がついていかない状態がいたるところで生まれています。残念ながら立法まで至る速度がデジタル化の速度に追いついて行ってないのです。法治国家を表明する日本まさに危うしです。
現況はデジタル化の進歩の方が速く、それを制御する法治制度がついていってないのです。法制化の在り方をデジタル時代に合わせてもっと、速度を上げていかないと、今の世の中、IT企業やその関連会社のやりたい放題だなということを色々な面で強く感じています。と、同時にもう少し、消費者の目線で考えてくれたらなと想っています。
ITリテラシーに優れた人や企業はそれはそれで素晴らしいのですが、もっと、平民の立場を尊重してその力を行使していかないと、益々江戸時代のようなお触書を建てるだけの封建社会に逆戻りをしているなと感じています。
まさにデジタル情報化の今日の社会は江戸時代の幕藩体制そのものだと思います。昔は文盲という言葉がありましたが、今は、そのITリテラシーの無さが文盲に変わって来ていいます。国として早急にIT力の差を埋めて行くような方策を打っていかないと、益々、知識のないシニアは時代に取り残されていってしまいます。リカレント教育たる生涯学習の仕組みを国を上げて作って行く必要性を感じています。と、同時に早急に倫理観の欠如した企業を罰する法制化も急がなくてはいけません。
アメリカではdark patternという言葉が生まれています。日本ではまだ、この言葉が広まっていません。今後、日本でもこのダークパタンーンという言葉が今年の流行語になるようにみなさんも声を大にしていっていかないと、消費者は益々企業の言いなりになって操作されてしまいます。
スマホが飛び交うこの時代、キャリアに電話しても、なかなかつながらない回線、挙句の果てにたくさんの番号を言われて、たらい回しにされたあげく、満足な回答がなされず、がっかりしたり、せっかくかけた電話番号では対応してないので、新しい番号にかけなおされたりという目にあった人はたくさんおられるのではないかと思います。ひどいときにはチャットの方に回されてしまいます。チャットをやったことがない人はもう、パニックです。説明も横文字のオンパレードで、もう外国語のようです。相手が分からなくてもお構いなく説明します。各省庁も一応窓口は設けていますが、意見を伝えるだけで、回答はありません。江戸時代の目安箱と同じです。これらも、ダークパターンだといえるでしょう。
こういうようなことがないようにするためにもダークパターンと言う言葉をもっともっと広めていきましょう。NHK特集でも取り上げて欲しい気持ちです。これらをなくし、もっと住みよい情報化社会にしていかなくてはなりません。か弱い消費者を保護する法律が早急に必要です。
通話料無制限無料の契約をしたのに、誤って057へかけたら有料だったなどという落とし穴も用意されています。いわゆるナビダイヤルと言うものです。これはなぜか、無料にならないのです。
また、3ヶ月無料だといっていたので、入ったが、その後契約解除を忘れていたためにいつの間にか有料の会費を払い続けていたなどということも、結構あります。これも、気をつけたいですね。
さて、ITリテラシ―には差が大きくなる傾向があります。その力を持った企業が自分のやりたいように相手を支配するような構図がいたるところに現れる時代になりつつあります。上に立つそういう企業はIT力以前にしっかりした民主主義の倫理観を持って経営に当たらないといけません。
今のスマホの4大キャリアと言われているドコモ、ソフトバンク、AU,楽天などの経営者はもっと、庶民を大切に扱わなくてはいけません。接していて、各社の個人は皆いい人ですが、トップの考えに倫理観の欠如が大きいのです。スマホは確かに便利ですが、それを巧みに操って自社の利益化だけに保身している姿がいたるところで垣間見えるのです。複雑な料金体系、情報の出し惜しみなど、法規制が現在ないことをいいことにして、やりたいようにやっている現実が私には垣間見えるのです。
シムロック解除が総務省のガイドラインや通達などによって、昨年10月から今後新しく売られるスマホはシムフリーになっているはずなのに、罰則規定やお客の無知なことをいいことに、勝手にまだ、シムロックをかけて販売しているショップもあリました。こういうことは罰則規定を設けて消費者を保護してほしいです。自分でシムフリーにしましたが、随分と時間がかかり苦労しました。
また、ヤフーなどが勝手にたくさんのメールを送り付けて来ることもありました。そればかりでなく、配信停止にする方法も故意に複雑化させていることもありました。その点に関しても早急な法規制が必要です。国は何をしているんでしょうか。新しい契約でメールを教えると、お客にだまって膨大なメールが送られて来ました。中身を見ると、配信停止にする方法はあるにはあったのですが、やり方が一方的で、これでもかと送ってきます。そして、迷路のように複雑化したところに配信停止のリンクが貼られていることもたくさんありました。これらはいわゆるダークパターンの典型です。消費者も賢くなっていかないといけません。と、同時にアメリカなどにある法規制を早急にかけてほしいです。