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震災8年7月31日
震災8年7月31日
年々平均寿命が伸び、高齢化社会になってきたこともあり、健康への関心が人一倍増えて来ています。テレビをつけますと健康や栄養に関する番組がないときはないと言われる程、毎日流れています。それほどに国民すべてが健康への関心が高いということでしょう。こういう時代だからこそ、自分の考えをしっかり持っていないと、健康オタクになってしまいますし、新しい情報を聞くたびにそれに振り回されてしまいます。
さて、私も高齢者となり健康には人一倍関心があるわけですが、年々衰えてゆく体力とどう付き合って行こうかと、考えない日はありません。
特に、筋力の衰えは60歳頃から意識し始めています。定年を間近にしていた頃、息子が入っていた少年団のサッカー、父母の会で若い保護者の人たちと一緒によくボールを蹴っていたところ、足首を痛めてしまい、困ったことがありました。また、膝が痛くなったり、キャッチボールで肩を痛めたり、菜園の草取りで腰が痛くなったりと、何かと体の変化を感じていた時期でした。
その頃から、なぜ、膝痛が始まるのか、なぜ、腰が痛くなるのかなど、特に関節と筋肉の関係、や栄養やサプリのことも考え始めていました。
若い頃は運動は余り意識したことは有りませんが、今では、健康第一をまず、考えて体を動かすようにしています。
特に関節は筋肉や腱とも大いに関連があることもわかりました。それと、同時に人の体は実に沢山の骨や筋肉でできていることもわかりました。それ以後、なるべく色々な筋肉を使うように体を動かす術も学習しました。
そのため、沢山ある筋肉も、ほっておくと使われていない筋肉があることも分かってきました。今まで、若いときは自分の体の仕組みを余り考えて見たこともなかったのですが、定年を過ぎるころから、いろいろ考える様になりました。
今では、なるべくいろいろな筋肉を使うように、体操をしたり、運動をしたりしています。が、70歳を過ぎ体力低下を大いに意識する年代になったと思っています。毎日、8000歩のウォーキングと乾布摩擦は欠かしませんが、それでも、体力は弱って来ています。
そこで、果たして、自分の体の骨と、筋肉とはどうなっているのだろうかと、疑問も湧いてきました。と、同時に、私達は今まで、義務教育でどの程度人体について学んが来たのかも、疑問に思うようになりました。
植物を育てたり、生物のことは大まかには習いましたが、人間の体はどれくらいの骨と筋肉でできているのかと、いうことは余り学んでいなかったと思います。
今後の高齢化長寿化社会を考えますと、これらの人体のことについてもっと、義務教育でも詳しく教えてもいいのではと思うようになりました。学校では、理科、保健体育、家庭科で生物、人体、思春期、栄養等を大まかに教えていますが、人体そのものに付いて系統的に教科として教えることはなかったと思います。
社会が複雑になり、教えるべき内容が加速度的に増えて行く中ですが、人体そのものを教科として教えることもあってもいいのではと思うようになりました。あまりにも、系統的な知識が不足しているような気がします。
自分のことは、自分で健康管理していく上で一番必要なことではないでしょうか。膝が痛いからといってすぐ、薬を飲むのでなく、まず、骨や筋肉、関節、栄養の知識がそこで役に立つのではないでしょうか。そのための、日頃の生活習慣を変えていくとかにも、その知識は役立つことでしょう。
膝が痛いから、グルコサミンやコンドロイチンではなく、まず、体全体を俯瞰して生活習慣そのものを見直すことが大切です。栄養が足りないのではなく、それを取り込む力をつけるのです。それが、自然治癒力でもあるのです。人間寿命は決まっているのでしょうが、生活習慣を根本的に変えたり人体の仕組みを深く考えたりするだけで随分と健康になってくる気がしてなりません。
そういう意味でも、早く義務教育に健康を総合的に捕らえていく人体の仕組みそのものを学習する教科が新設されても不思議でないかと思います。また、仕組みばかりでなく、心理的な面からのアプローチもあっていいのかと思います。1+1は必ずしも2にはならないときもあるのです。だから、人体は不思議いっぱいです。
文科省も次世代の健康社会実現の為にも早くその準備チームを立ち上げてほしいと提言します。