「アナと雪の女王」の歌詞をよく見るとその中に{ありのままの…」が、よくでてきます。
では、なぜ、今、ここまで、「アナと雪の女王」の詩がヒットしたのでしょうか。それなりに背景があるのでしょう。 生まれたままの状態への退行、人はこの世に誕生した時と、黄泉の世界に行くときは同じように赤ちゃんに戻ると言われます。
生命が母の胎内に芽生えた時から十月十日を経てこの世に誕生します。受胎当初は、人である区別がつかないようで原始生物のようです。順次細胞分裂を繰り返しながら人になっていくのです。そんなビデオを見たことがあります。
最初は男女の性も決まっていません。その後、男女に分かれ始めます。 だから、本当の誕生日は生命が宿った受胎日であってもいいと思います。
将来、生命が宿った受胎日が誕生日になっても不思議ではありません。誕生日の考え方も変化してゆくだろうと想います。
「アナと雪の女王」のテーマは「ありのまま」の何も装飾のない生まれた時の状態に戻って、「ありのまま」の自分を受け入れ、自分らしい自分となって生きていくと、言うことだろうと思います。
何かとしがらみの世界で生きてきた自分が恥ずかしくもなります。
「アナと雪の女王」の歌詞
降り始めた雪は 足跡消して真っ白な世界に
一人の私 風が心にささやくの
このままじゃだめなんだと
戸惑い傷つき誰にも打ち明けずに悩んでた
それも もう やめよう
ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの
何も恐くない
風よ吹け 少しも寒くないわ 悩んでたことが嘘みたいね
だって もう自由よ
何でも出来る どこまでやれるか自分を試したいの
そうよ変わるのよ
私 ありのままで 空へ 風に乗って
ありのままで 飛び出してみるよ
二度と涙は 流さないわ
冷たく大地を包み込み 高く舞い上がる思い出描いて
花咲く氷の結晶のように輝いていたい
もう決めたの これでいいの自分を好きになって
これでいいの 自分を信じて 光浴びながら 歩き出そう
少しも寒くないわ
いわゆる母の胎内にいるときのように、本来の自分に戻って、もう一度自分の良さを見つめ直して生きていこうということだろうと思います。
それは、自然であり、自ずと然るべき道を人が選ぶということしか幸せはないと、言うことが現代人の心をゆさぶったのだろうと思います。これが、ヒットするほど、世の中は複雑化しているということでもありましょう。
Simple Is Beautifulという意味でもあります。絡み合った糸も、もとをただせば、ただ1本の糸だと言うことです。
この絡み合った状態が分かれば、すべては解決に向かうということでしょう。生まれたときは何一つ身に付けていません。それこそ、雪のような真っ白な心、タブラ・ラサで誕生します
https://www.youtube.com/watch?v=kHue-HaXXzg英語版 Let it go.
https://www.youtube.com/watch?v=cvj3-MZO9Tw松 たか子 アナ雪
http://www.uta-net.com/movie/164072/英語 翻訳付き
https://www.youtube.com/watch?v=EvyLhiC10mILet it go 44 versions whole sequence
色々な国の言葉で歌われているんですね。私もびっくりしました。世界は小さくなりました。国家はありますが、インターネットの世界ではもう一つですね。
The snow glows white on the mountain tonight,
not a footprint to be seen.
A kingdom of isolation and it looks like I'm the queen.
The wind is howling like this swirling storm inside.
Couldn't keep it in, Heaven knows I tried.
Don't let them in, don't let them see.
Be the good girl you always have to be.
Conceal don't feel, don't let them know.
Well, now they know!
Let it go, let it go.
Can't hold it back anymore.
Let it go, let it go.
Turn away and slam the door.
I don't care what they're going to say.
Let the storm rage on.
The cold never bothered me anyway.
It's funny how some distance,
makes everything seem small.
And the fears that once controlled me, can't get to me at all
It's time to see what I can do,
to test the limits and break through.
No right, no wrong, no rules for me.
I am free!
Let it go, let it go.
I am one with the wind and sky.
Let it go, let it go.
You'll never see me cry.
Here I stand, and here I'll stay.
Let the storm rage on.
My power flurries through the air into the ground.
My soul is spiraling in frozen fractals all around
And one thought crystallizes like an icy blast
I'm never going back; the past is in the past!
Let it go, let it go.
And I'll rise like the break of dawn.
Let it go, let it go
That perfect girl is gone
Here I stand, in the light of day.
Let the storm rage on!
The cold never bothered me anyway
英語版の歌詞の1番の要約(適当な直訳)を見て下さい。
今夜、山では雪が白く輝いています。足跡も見えません。孤独の王国、そして私はその王女みたいです。 風がまるで、私の心の中を渦巻く嵐のようにうなっています。 もう秘密にすることはできませんでした。ずっとそうしてきたことを神様は知っています。誰も中に入れるな! 誰にも見せるな! 常に良い子でいるんだぞ! 隠せ! 感じるな! 気づかれるな! でもみんな知ってしまいました。そのままにしておきましょう。そのままにしておきましょう。これ以上我慢はできません。そのままにしておきましょう。そのままにしておきましょう。後ろを向いてドアを閉めましょう。私は皆が何を言っても気にしません。風よ、吹き荒れろ! 今まで寒さに困らせられたことは全くないです。
<参考>
let it goとLet it be
- 〔他者の言動に対して〕反応{はんのう}しない[何も言わない・何もしない・そのままで良い・それ以上追求しない・放っておく]ことにする
- 諦{あきら}める
・He wouldn't let it go. : 彼はあきらめませんでした。
・Let it go and get on with your life. : そんなこと忘れて。次があるんだから。
意味としては共に、放っておくなのですが、
let it go:itは、感情や思考を指す
let it be:it は、周囲の状況を指す
エルサが自らの取り巻く状況を「Let it be.」ではなく「Let it go!」と歌うのは、
「神様や誰の意思でもなく、自分の意志で気にしないと決めた。」
という、力強い決断を示している、ということになります。
Let It be が、今の存在のままで、というニュアンスなのに対し、Let It Go は好きなようにしよう、と自分に言い聞かせることになります。
「放っておけ」「あきらめろ」
‘Let it go.’大きな悩みを抱えている人に言ってあげる言葉
let は許可の意味を含む使役動詞です。
目的語に人(you,him,herなど)が来る場合は、その人がやりたいことをさせてあげる、という意味になります。
目的語にitが来る場合は、itは抽象的なもの、人の感情や思考を意味します。