何でもへたの横好きで、ちょこちょこやることは好きですが、さて、時は昨年の晩秋、苗から植えた白菜の結球前の黄緑の小さな菜っ葉を見ていて、無性に作ってみたくなりました。そのみずみずしい緑色に心が奪われてしまったのです。
「油揚げとその青菜を入れ、みそ汁にしたらどんなにうまいだろうな。」とか、想いは私の中で飛び回っていました。
残念ながら60余坪の我が家にはそのスペースはなく、そうかといって、それより大きな土地は手に入る当てもなく、仕方なく、空きスペースに1坪程の畑を作りトマト、キャベツ、白菜、なす、ターサイ等を植えてみたりはしていたのですが、やはり、物足りなく最近ドライブがてらに行ける所、2ヶ所に農園を借りました。片方は山の近くで粘土質、もう一方は砂地ですので、その特性を生かせたらいいなと思っています。また、ゆとりができれば、椎茸、蕎麦、粟、稗、大豆などの肥料をあまり必要としない植物もおもしろいと思います。その方がより自然に近いと思います。
教育の世界では「なす事により学ぶ」という、有名な言葉があります。まず、なす事から始めていきたいと思います。後のことは、そこから色々派生してくることでしょう。きっと、やりたいことが多くて困ってしまうでしょう。楽しみながら…。
私の栽培のスタンスとしては、まず、無農薬から始めたいなと思っています。8月頃から始めた所ですが、今の所は虫は手作業で捕っているので、勿論無農薬です。次第にカマキリやかえるを呼び込んだりテントウムシ等の天敵を利用したり、ミミズの糞等も考えたいなとも思っていますが、蛙は沢山いるのですが、カマキリが最近は減ってきているように思います。
また、雑草などを観察しているとお互いが共生しながらウィンウィンの関係で育っている様子がまま見受けられるので、その辺も考えていこうと思っています。特に、散策していると、どの雑草もすべての種が棲み分けをして生きているように思います。日向でよく育つ物、日陰が好きな物、大きな木の下が好きな物、植物に寄生して生きていく物、温度差や土のPHや水の状態、モリブデン、銅、亜鉛、マンガン等の微量要素の関連、砂礫の種類や大きさ等により、微妙に育つ物が違っていることが分かります。その辺のことを利用しながら、なんかうまい具合に育ってくれないかなと思います。有機肥料も色々あるので試したみたいと思います。
野菜も作りも考えていくと、生物、化学を始め食べる人の好みや心理にも影響を与えそうです。いわゆる総合芸術の領域です。
ただ、無理があるのは、野菜は人間が必要として改良されてきているので、自然の状態になじむかどうかが大きなネックになると思われます。自然的栽培をめざすとすれば、種は原種に近いのがいいのではと思います。
今の所は、スタートラインですので、無農薬でできれば上等だと思っています。その為には、自然の様相を総合的によく観察して、その種が固有に持つ、特性とうまく調和させて育ててみたいと思います。
ところで、以前、妹の家からもらったサツマイモや野菜がいつまでも新鮮だった事が不思議に感じたことを思いだしました。きっと、土や育て方が他と違っていたのでしょうね。同じ野菜でも、育て方によりこうも違うものだなと思ったことがありました。また、自分の育てようとする想いが野菜は分かるのかも知れません。だから、自然は畏敬の念でみないといけないのかもしれません。
こうして、書いてみると難しいことを言ってますが、私の原点は単純です。自分の感性で遊んでいるようなものです、楽しんでやりたいと思います。ただ、好きでやっています。無理のないように心にゆとりを持ってやっていくつもりです。
※粘土質ですので、畝作りが大変でした。
※かえるがいっぱいいました。虫でも食べに来ているのでしょう。
※こちらは砂地です。結構広かったので、雑草取りが大変でした。雑草を取らなくてもうまくいく方法等も考えたいと思います。蕎麦は蕎麦以外のものの種を寄せ付けない習性があるなどと、した文献もありました。また、土に椿や茶などの実を砕いて入れると、こがね虫などの幼虫が育たないということやたばこのきざみの汁を薄めると虫が逃げるというようなことも専門家からお聞きしました。色々な方法を考えていこうと思います。春になったらすいかを作ろうかと今から、待ち遠しく思っています。
すいかは以前学校にいた頃に砂地で沢山作りましたので、要領は分かっているつもりです。