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キューバで最も愛された日本人!〈英訳付〉

2016年03月02日 | たばこの気持ち
▼先月初旬、日テレで放送された「向井理 激変のキューバへ」は、映像のため息が出てしまうほどの美しさはもちるん、「花と革命」の著書であり、庭師でもあった竹内憲治さんという日本人の歴史を知り、なんだかとても得をした気になりました。

Early last month, Nittele aired a program titled "Osamu Mukai: To Cuba in the Midst of Change," which not only made me sigh at the beauty of the images, but also made me feel as if I had benefited greatly from learning about the history of a Japanese man named Kenji Takeuchi, author of "Flowers and Revolution" and a gardener.
▼葉巻でも有名なキューバですが、実際に熟練の職人さんが手巻きする様子を見て、その凄技に目を見張りました。巻たての葉巻をラム酒の一緒に楽しむ、向井理さんの表情も印象的でした。

Cuba is also famous for its cigars, and I was impressed to see the skilled craftsmen actually hand-rolling the cigars.
I was also impressed by the expression on Osamu Mukai's face as he enjoyed a freshly rolled cigar with rum.
▼チエ・ゲバラからの厳命である「国立公園の造園依頼」に対して、竹内さんは「花より団子」という日本のことわざを引用し、丁重に断ったのです。ゲバラとの確執の一方、カストロ首相から「花咲か爺さん」と呼ばれるほどの相互理解ができていたようです。

Cuba is also famous for its cigars, and I was impressed to see the skilled craftsmen actually hand-rolling the cigars.
I was also impressed by the expression on Osamu Mukai's face as he enjoyed a freshly rolled cigar with rum.



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高杉良さんの『勁草の人』(その3)

2016年03月02日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
《二つの大事件》

【113ページ】
中山素平からここまで見込まれたら、四の五の言っていられない。真藤は深々と一礼してから、まっすぐ中山を捉えた。
「お受けさせていただきます。微力ながら職務を全うさせていただきます」
「これで決まりましたね。しっかりお願いしますよ」
中山は煙草を灰皿に捨てて、真藤と握手した。
【115~116ページ】
田中(角栄)のグラスへのボトルの傾け方が乱暴になった。
飲み方もまるでやけ酒だ。
中山は煙草で対抗するしかないが、ウイスキーの勢いには参る。押し問答はいつ果てるともなく続くが、両者とも引かなかった。
【125ページ】
中山は煙草の煙を吐きだして、檜山をまっすぐ捉えた。
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檜山が端正な顔を歪めて、小さくうなずいた。
中山が煙草を灰皿に捨てた。
【126~127ページ】
高井重亮に中山素平から呼び出しがかかったのは3月下旬の土曜日の昼下がりだ。
ホテル・ニュージャパンのスイートルームのソファーで体を寄せたり、一服やりながら話した。
【128ページ】
中山が煙草を灰皿に捨てて、三度もうなずいた。
「僕も若狭さんから、ほぼ同じようなことを聞いている。角さんにしつこく問い質したが、断じては賄賂などを貰って無いと言っていた。そっぺいさんに疑われたとしたら心外だとも」

[ken] 電電公社を民営化した後の人事問題で、中山さんと田中角栄さんが対立する場面は興味深かったです。省庁から民間企業への天下りは、官僚制度の弊害として指摘されていますが、銀行や財界から公的機関等のトップもしくは役員への就任は、当たり前のように続けられてきました。そして、三公社の民営化にあたっても、本書のような綱引きがあったことを知り、興銀(日本興業銀行)、なかでも中山素平氏の果たした役割の大きさを思い知らされました。(つづく)
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