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《募金行脚》
【267ページ】
昭和51 (1976)年正月休み明けの某日、昼下がりに中山素平と政宗猪早夫が相談役執務室で話していた。
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中山は煙草の煙を吐き出して、冗談まじりに続けた。
「われながらよくぞ思いついたと自惚れてたんだが。褒めて貰えると楽しみにしてたんだけどなぁ」
[Ken] 本節で、たばこが出てくる場面は1か所しかありませんでしたが、現在の国際大学が、1982年に日本初の大学院大学として新潟県南魚沼市国際町に設置されるまで、言い出しっぺの中山素平さんが渾身の力を発揮する姿には、ちょうどNHK連続ドラマで放送中の「あさが来た」と重なり、とても感動を受けました。
国際大学は、経済4団体(経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会、日本貿易会)、そして日本を代表する900社以上の有力企業の支援で設立され、別名「財界大学院」と呼ばれているとのことです。ちなみに、現在の日本女子大学は、広岡浅子さんの働きかけで、三井財閥から東京・目白(現在地)の土地が寄贈されて開校しています。
そんなこともあって、三井財閥に関連し、先日、職場から徒歩10分の「綱町三井倶楽部」を見に行ってきました。しだれ梅と紅梅が咲き、入口の大きなソテツは「わらぼっち」で美しく防寒対策が施されていました。(つづく)