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サラダバーと大勝軒のつけ麺!

2016年03月19日 | O60→70(オーバー70歳)
▼横浜での所用の前に、久しぶりのベイクォーター、キリンシティのサラダバー4皿食べました。
▼ハーフアンドハーフも口ざわり良く、霧にけむる入江でカモメが舞っていました。90分のところ、2時間もいて持ち帰りドリンクも付いて、元が十分にとれたランチでした。
▼いろいろあって、雨も上がり上着を脱ぎリュックにしまい、帰路の前に小腹がすいて、大勝軒が目に入りました。思い返せば、あれほどの有名店なのに、実は初めての「つけ麺」でしたら。ちょっとタレが甘いと思ったけれど、とてもうまかったです。
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ガンを意識する時間よりもポジティブに!

2016年03月19日 | O60→70(オーバー70歳)
▼2月7日放送のフジテレビ『ザ・ノンフィクション」は「男がガンになって考えた事」でした。録画で見たのでしか、幾度も涙ぐんでしまうほど感動しました。もう一度、録画をじっくり見たいと思います。
▼主人公は、ゴムパッチンで一世を風靡した「ゆーとびあ」のホープさん(66歳)です。流れる映像と言葉が、私の心の真ん中にガツーンと届きました。ガンになって余命宣告を受けながら、4回の大手術を経ても医者が驚く回復ぶりで、「お笑い」の舞台にかける意気込みが凄いです。
▼ホープさんと父、母のこと、自分の子のことが細切れで画面に出たシーンは、ことに印象的でした。「親父みたいな男にだけは、ならぬつもりがなっていた」という繰り返されるパターンと、どんなに辛いことがあっても、生きていればこそ理解し合えるときがくることを、私は改めて知らされた気がします。
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抜き書き帳『永井荷風』(その8)

2016年03月19日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
『日和下駄』②

【200ページ】
神田小川町の通にも私が一橋の中学校に通う頃には大きな銀杏が煙草屋の屋根を貫いて電信柱よりも高く聳えていた。

【205ページ】
しかし現代日本の西洋式偽文明が森永の西洋菓子のごとく女優のダンスのごとく無味拙劣なるものと感じられる輩(ともがら)に対しては、東京なる都会の興味は勢尚古的(昔の文物や制度を尊ぶさま)退歩的たらざるを得ない。

【215~216ページ】
私は日進月歩する近世医学の効験を信じないのでは決してない。電気治療もラジウム鉱泉の力をもあながち信用しないのではない。しかし私はここに不衛生なる裏町に住んでいるはかない人達が今なお迷信と煎薬とにその生命を託しこの世を夢と簡単にあきらめつけいる事を思えば、私は医学の進歩しなかった時代の人々の病苦災難に対する態度の泰然たると、その生活の簡易なるとに対して深く敬慕の念なきを得ない。

[ken]屋根を突き通した大木って、若い頃には私もいくつか見てきましたが、今ではすっかり見られなくなりました。アメリカとフランスで本物を知っている永井荷風の口舌には、老舗森永の西洋菓子も形無しですね。その森永本社がJR田町駅西口前に建っています。たしか一昨年が100周年ということで、ビルの側面窓ガラス全体に記念のどでかいポスターを貼り付けていました。また、私は昨年末に胆のう摘出手術を受けたこともあり、病院のありがたさを実感するとともに、「医学の進歩しなかった時代の人々の病苦災難に対する態度の泰然たると、その生活の簡易なる」についても、しみじみ共感させられました。
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