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抜き書き帳『永井荷風』(その9)

2016年03月20日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
『日和下駄』③

【217ページ】
日本寺院の建築は山に河に村に都に、いかなる処においても、必ずその周囲の風景と樹木と、また空の色と調和して、ここに特色ある日本固有の風景美を組織している。

【223~224ページ】
----水は江戸時代より継続して今日においても東京の美観を保つ最も貴重なる要素となっている。陸路運輸の便を欠いていた江戸時代にあっては、天然の河流たる隅田川とこれに通ずる幾筋の運河とは、云うまでもなく江戸商業の生命であったが、それと共に都会の住民に対しては春秋四季の娯楽を与え、時に不朽の価値ある詩歌絵画をつくらしめた。

【234~235ページ】
麻布の古川は芝山内の裏手近くその名も赤羽川と名付けられるようになると、山内の樹木と五重塔の聳ゆる麓を巡って舟楫(しゅうしゅう)の便を与うるのみか、紅葉の頃は四条派の絵にあるような景色を見せる。王子の音無川も三河島の野を潤したその末は山谷堀となって同じく船を泛(う)かべる。

[ken]私は、東京大学の総長にもなられた蓮実重彦さんの著書の中に「風景は組織する」という言葉が見つけ、ずっと忘れられずに記憶していました。本節で、「----日本固有の風景美を組織している。」を目にしたとき、「なるほど蓮実さんはこの文章を参考にしたに違いない」と、自分勝手に納得した次第です。それほど、自分には「風景」と「組織」がまったく結びつかない言葉だったのです。
また、現在の東京には江戸時代の主たる流通経路であった運河の跡が数多く残っています。私の大好きな芝浦運河もその一つです。高度成長時代には、黒く油が浮かび異臭を放っていた東京の河川も、工業廃水・生活廃水・雨水の区分排水が実施され、水は透明度を増しすっかりきれいになりました。さらに川岸の美化工事や超高層マンションの建設ラッシュによって、野鳥が飛び交い、人びとが憩い集う川として復活をとげています。
ちなみに、本節に登場する古川は、私が月に2度ほど仕事で訪れる浜松町の金杉橋南を流れています。桜が散れば花びらが川面もピンクに染め、今でも船宿の老舗が営業を続け川岸には屋形船が浮んでいます。毎年、王子の音無川には飛鳥山の桜の時期に訪れます。今年も終業後に夜桜見物へ出かけようと楽しみにしています。
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本読みに抜き書きが追いつかない!

2016年03月20日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
▼横浜に引越して来て、早くも1年が過ぎようとしています。それまでは、東北新幹線で通勤していたのですが、読書とはとんとご無沙汰していました。去年から、とくに夏ぐらいから毎日の読書が習慣になり、読んだ後の抜き書きと感想文をかいてきました。
▼しかし、けっこうな手間もかかりますので、最近、本読みに抜き書きが追いつかず、ページにポストイットを貼り付けたままの本が増えています。それでは、やっぱりダメなので、きちんと時間を確保し、自分と向き合いながら、丁寧な作業をしていきたいと思いました。
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「悩めるミドルマネージャーたちへ」について

2016年03月20日 | たばこをめぐる見聞記
▼最近、ずっと気になって人がいました。香川県在住のFacebookお友達Nさんが、「先生」と呼んでいる浅井浩一さんです。そこで、昨夜、詩吟教室を終え帰宅し、深夜0時頃からWeb検索したところ、「対談シリーズ[浅井浩一&斎藤徹]~悩めるミドルマネージャーたちへ~」がヒットしました。

▼長文の対談でしたが、浅井浩一さんの実践事例を目の当たりにしているような臨場感、お話しが具体的、しかも優しさに溢れており、私は印象の強かった部分を抜き書きしたり、自分なりの感想をメモしたり、最後まで読み終えた時には2時を過ぎていました。

▼こんな人がいたなんて、そして今も現役で活躍しているJTという会社は、やっぱり人財の宝庫、多様な人財育成のDNAが継承されているんだな、と再認識しました。
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