前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

クリントン、ラスク、そして・・・

2009年02月17日 | Weblog
ヒラリー・クリントン国務長官が来日した。日本政府は「国務長官の初訪問国となった」と喜んでいるが、中川辞任に水をさされた。長官は「24日に総理をホワイトハウスに招待します。オバマ大統領がはじめて会う外国指導者は麻生総理」とさらに持ち上げに懸命だ。
そこで、外国マスコミの見方で頭を冷やそう。
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朝鮮日報・・・・「クリントン氏の国務長官就任後初の訪問国が日本となったことについて、日本政府は大きく意味づけている。日本の外務省関係者は「日米同盟を重要視する象徴的な意味としてとらえている」と述べた。しかしクリントン長官のアジア歴訪の最大の関心は中国だ。ワシントン・ポストは15日、クリントン長官が最初の訪問先として日本を選んだのは「象徴的なもの」とし、実際は中国への訪問を最も重要視していると報じた。クリントン長官は外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』への寄稿で、「今世紀は米国と中国との関係が世界で最も重要な2国間関係になる」と主張していた。
  中国の新華社通信も16日、クリントン長官の訪中を「圧軸劇目」と評した。演劇で最も重要なプログラムは、今回のアジア歴訪の最後の国となる中国で展開されるという意味だ。」
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なるほど。国務長官として日本を初訪問国としたのはラスク長官以来だとか。
そこで、ラスクについて調べた。
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池田首相訪米準備のために、米国務省が作成した部内文書(1961年6月14日付)についての赤旗解説・・・・
池田勇人首相とケネディ大統領との最初の日米首脳会談は、一九六一年六月二十日からワシントンで開かれ、六月二十二日には、日米共同声明が発表された。この文書は、この首脳会談で、ケネディ大統領の側から、「原子力潜水艦の日本寄港」の問題が提起される場合がありうると考え、その場合にそなえて国務省が作成した部内の覚書である(実際には、原潜寄港問題は、首脳会談ではなく、並行して六月二十一日におこなわれたラスク国務長官と小坂外相の会談でとりあげられ、米側からその希望が表明されたが、日本側からは、国民の世論からみて現時点では困難だとの見解がのべられ、今後の問題として持ち越された。)
  この部内文書には、日本政府とのあいだに、核兵器を積載した艦船・飛行機の「通過(トランジット)」について、「秘密裏」の合意があることが、次のように明記されている。
  「日本との条約取り決めでは、核兵器が日本に『持ち込まれる(イントロデュース)』前に日本との公式協議を必要とするが、実際には、日本政府は、日本を通過する(トランジット)艦船と航空機に積載された〔核〕兵器については関知しないと、秘密裏に合意している。」
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  これは秘密文書が明らかになった当時(2000年)の共産党・不破委員長が明らかにした一端。なるほど、ラスクはいまにつづく核密約の張本人か。
「オバマに会える。人気にあやかりたい」と総理の心は弾んでいるかもしれないが、いまは米軍再編問題の真最中。アフガンへの米軍増派計画もある。オバマ政権も日米軍事同盟の手綱を緩める気配はない。
  24日の急な訪米会談は国民にとっても眼光紙背に徹することがもとめられる。
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ところで、朝鮮日報記事でも紹介されていた外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』日本版が休刊した。まだ日の浅いこのブログでも記事を紹介したことがあるその道の専門誌。華々しいクリントン来日とのコントラスト。



どうなる敦賀老朽原発

2009年02月17日 | Weblog
時事通信・・・・・日本原子力発電は17日、福井県敦賀市の敦賀原発1号機(35.7万キロワット)について、運転開始から40年の2010年としていた停止時期を延ばし、運転継続の検討を始めたことを明らかにした。国内原発で運転が40年を超えるのは初めて。同県は今後、有識者で構成する専門家会議などを開いて対応を決定する。(2009/02/17-12:09)
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  原子力発電に反対する福井県民会議は17日午後2時、福井県庁の原子力安全対策課をたずね、「私たちは日本原電の運転延長に強く抗議し、福井県がこのようななし崩し的長期運転を決して容認しないという毅然たる姿勢をしめされるよう要請します」との申し入れ書を提出した。これには、常任幹事である私も参加した。
 応対した県側は「長期運転の検討そのものを慎重に」「地元敦賀市の考え方、県議会の議論ふまえて慎重を期したい」、と「2つの慎重でのぞむ」と回答した。
  私は、「それでは県はなにも歯止めをかけることにならない。逃げているようなもの」と批判した。県は「社会情勢が変わった。地域の経済・雇用に大きな影響与える」と答えたが、参加者からは「人命を最優先に」「県民全体対象の説明会を」「耐震安全性できちんと評価を」など厳しい声がだされた。
  不景気だから雇用確保のためには老朽化した危険な原発でもしょうがない、「毒を食らわば皿まで」ということか。
 

ALSと越前焼

2009年02月17日 | Weblog
日本ALS協会福井支部ニュース「ぱるぱる」91号をみていたら、「来年の総会は、福井支部設立後20周年を迎えます」とありました。小林事務局長の話として、「ベン・コーエン氏を初代支部長に、全国で6番目の支部として設立しました。この間、県に働きかけ、人工呼吸器の貸し出し制度を創設したり、コミュニケーション機器の指導や貸し出し事業に取り組んできました」とあります。
 わたしが、ALSをはじめて知ったのは当時の渡辺三郎県議会議員の議会質問です。人工呼吸器の貸し出し制度実現を県当局にせまり、実現させました。
その背景にはコーエンさんが陶芸家ということで渡辺さんとのお付き合いがあったことがありました。コーエンさんは病魔とたたかいながら、奥さん、玲子・コーエンさんに陶芸を教えられた、とお聞きしています。
 わたしども日本共産党が開く「赤旗まつり」にも快く作品を出品していただいていますが、随分前に一度だけ、ご自宅に出品の打ち合わせにうかがったことがあります。そのさい、「失敗作」とおっしゃってぐい呑みをいただきました。いまでも愛用しています。もっとも渡辺さんのように「わかさまごころ」オンリーとはいきません。
玲子・コーエンさんが「ベンは作品を近所の人によくあげたのよ。だから、家にもあまり残っていない」とおっしゃっていたのが印象にのこっています。
地道なALS協会の活動に頭がさがりますし、政治の役割もまだまだ大きいと思います。