前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

県警幹部の共感と介護保険料引き下げ

2009年02月20日 | Weblog
  2月20日「中日新聞」。「越前署管内で60歳以上の高齢者が万引きで摘発された数が昨年1年間で32件となり、1昨年の19件から急増。被害品は高価なものではなく、食品を中心にした低額商品が多い。同署では「生活に困窮するお年寄りが増えているのでは」と分析している」・・・・・。
  議員の時、会合で同席した県警幹部が話しかけてきた。「佐藤さんらの主張に共感できるところもあります。それは経済的に安定すれば確実に犯罪は減るということです」。
 単純なことだが、真実だろう。この間、高齢者にとっては、年金、医療などの改悪がつづき、「可処分所得」が大幅に減っている。「つい」というお年寄りもいることだろう。数百円の食品に手をださざるをえない貧困に腹がたつ。
 地域を回っていて、「情けない」という言葉を福井市内の高齢者から何度も聞く。「こんな年になっても生活に苦しむ自分が情けない」「高齢者をいじめる国が情けない」、の入り混じった感情を感じる。
 今年は介護保険料の見直し。福井市など県内でもいくつかの自治体で保険料が引き下げられることになった。月々にすればわずかかもしれないが、年金から勝手に天引きされる額が減り、「食費」に回る分がちょっぴり増えると思いたい。
 大阪では警察が「生活に困っているなら共産党に相談を」と案内していると聞いた。福井市でも、越前市でも県内各地で日本共産党の市町会議員が生活相談、生活保護など親身にお世話をしている。「自分が悪い」と思い込まないことが大切だ。まずは相談から。
  お知り合いの方で困っている方がいたら、遠慮なくご連絡ください。
福井市内の相談受付事務所は、0776-27-3800または0776-27-1380です。
 

敦賀のごみ問題と正義の議席

2009年02月20日 | Weblog
昨日の朝日新聞は敦賀のごみ問題を報道している。・・・・・全国最大規模のごみが違法搬入された敦賀市の民間ごみ最終処分場の環境対策抜本工事費用をめぐり、同市が「排出者責任がある」として費用負担を求めている全国60公共団体の多くが保留・拒否している問題で、いずれも未払いの9県12団体が18日、連絡協議会を設立した。連携して負担割合の見直しなどを求めていく方針。12団体の負担額は計約8億円で、敦賀市が60団体に求めている計約14億円の6割を占めるため、協議会の動向は、他の未払い団体の今後の対応にも影響が出そうだ。・・・・・敦賀ごみ問題の報道をみると思い出すことが多い。
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   しんぶん赤旗のコピーを見る県幹部の顔色が変わった。「局長がこういったのですか」とやっと聞いた。敦賀市のごみ問題。キンキクリーン社が県外の多数の自治体から許可量を大幅に上回る違法なごみ持ち込みつづけていた。
   当時、県は厚生省から天下りしていた課長らを中心に「あと数年間ごみ搬入を認め、処分場の管理費用をキンキ社につくらせよう」との方針を敦賀市や県議会にしめした。当時の共産党県議はわたしと奥山裕二氏【敦賀市】の二人。この問題に執念もって取り組んできた奥山氏とわたしは県の提案をきびしく批判。ところが、自民、民主、公明の県議会議員たちはこんな無茶な提案を了解してしまった。「こんな横暴が通るのか」、本当にくやしかった。
  わたしたちは、正義の弁護士・衆議院議員・木島日出夫氏に連絡。木島議員が厚生省局長に「違法の上に違法を重ねることは許されない」と直談判。局長も「福井県にただちに搬入中止を指導する」とあいなった。このことを報道した赤旗のコピーに県庁・県議会に衝撃が走った。
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   2002年10月の福井県議会予算特別委員会。自民党の今村議員(故人)は「破産寸前のキンキクリーンセンターに措置命令をかけても、応じてくれないものを相手に措置命令をかける。それができなければ代執行で処置をしていく。その財源を認めてほしいというのが今の方法である。これははっきり言って、県の怠慢というよりも、キンキクリーンセンターの違法行為については黙認していたと思う。平成4年から平成12年までのことを言うと、時間がかかるから言わないが、厚生省も私は黙認していてくれたと思う。これが、ある党によって手の平を返した。…(「違法だったからだ」と発言する者あり)―もちろんそうである。違法だったからそのとおりである。しかし、そういうことの中で、今この問題を解決していかなければいけないと思う。」と共産党国会議員によってごみ持ち込みが止められたことに怨み節。この時の野次は私である。
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  県民などの税金での処理費用は100億円を超える。もし、さらに数年間持ち込まれていたら処分費用もさらに高くなり、なにより敦賀市民の飲み水がいっそう危険にさらされていただろう。
国会でも県議会でも「正義の議席」「住民本位の議席」が必要なのである。木島さんの後継者・山口のりひささんを送りだし、福井県民、国民の利益を守りぬく議席を取り戻したい。