前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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高校再編整備は強引にやるべきではない

2009年02月22日 | Weblog
   福井県立高等学校再編整備計画案がだされ、3月6日締め切りで意見募集がされている。
     http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kyousei/koumonkyou/public.html

    わたしは、2月13日のブログで、「わたしたちは、10日に旭副知事に「県立学校の再編が検討されていますが、拙速な統合ではなく、少人数学級などを実現する方向で検討してください。地域合意抜きに、一方的な学校統合などは絶対におこなわないでください」との要望内容を提出していた。 今回の計画は前々から関係者の間では言われていたことではあるが、本当に地域住民への説明と合意はなされているか。まったくなされていないのではないか。 奥越養護学校を「人質」にするようなことを考えているとしたら「邪道」ではないか。 いまこそ少人数学級をさらにすすめるべきだと思う」と書いた。
   福井県高等学校教職員組合も同日見解をだした。
内容は多岐にわたっているが、
●奥越地区の高校再編について。「県教委は、高問協答申をうけて高校再編の具体化を非公開で検討してきた。県教委が審議するとした福井県産業教育審議会さえも十分に開かれておらず、まとめも出されていない。また、学校現場や保護者・地域住民にも検討・意見提示の場が一切用意されなかった。勝山市には職業教育を受ける場がなくなる計画となっている」 。
●職業教育・総合産業高校について、「つまみぐい教育では資格取得も困難になり、職業意識をしっかりもった社会人を育成することはできない」。
●定時制・通信制に単位制を導入することで、「クラスという集団による教育効果が薄れ、様々な困難を抱えている子供は、かえって脱落することが危惧される」。「定時制で唯一の職業学科である道守高校の商業科募集停止としているが、定通教育においても職業教育の保障は必要」。
     ★
  現場の教職員からみて問題の多い計画と指摘されている。「学校現場や保護者・地域住民にも検討・意見提示の場が一切用意されなかった」すすめ方というのは、「県民は県の言うことを聞いていればいいんだ」という以前の強権的な県政に逆もどりではないか。
  たしかに、パブリックコメント募集はされているが、これは実質的な「双方向の」やりとりとはならず、「聞き置く」場合も少なくない。
    県教委はパブリックコメント募集で県民意見を聞いた、として計画を強引にすすめるのではなく、該当地域などでただちに、「ご意見を聞く会」を開くなどして地域住民・保護者・生徒・教職員の声を積極的に聞き、合意が得られないならば、今回の「計画」は見直しをすべきではないか。