前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

お久しぶりです、田中美智子さん

2009年03月27日 | Weblog
  議員時代のコラム「落ち穂ひろい」に元衆議院議員の田中美智子さんのガン宣告の本「さよなら さよなら さようなら」を紹介したことがある。いつ「訃報」を聞くかと気が気でなかったが、訃報どころか、新しい著書「まだ 生きている」を発刊された。しかも松本善明元衆議院議員との豪華対談つきである。たまげた。
    田中さんが衆議院議員時代。わたしは名古屋の中京大学の学生。演説会、大高緑地での赤旗まつりなど、1区の田中さん、6区の安藤さん。2人の国会議員の演説に胸おどらせた。「よーし」と頑張る気力をもらった。
   福井にもどってから、かねもと幸枝さんの最初の衆院選の時、「女性のつどい」が開かれ田中さんが登場した。赤旗県記者だったかねもとさんの代理記者として、「男はわたしだけ」会場に入り取材できた。田中さんの演説に、「おとなしい」福井県民も沸きに沸いた。
 「まだ 生きている」は、善明さんとの対談、そしてなんと「ブログ」の集成。毎日パソコンに向かって書いているという。たまげた。
   なにげない生き様の表現が、考えさせる。
   かつての国会議員との交流もあたたかい。
   高知の山原健二郎さんのこと。・・・・・「木枯らしを 紅さざんか 耐えており」の句を山茶花の絵を添えておくられたという。「まだ国会にいるとき、彼と一緒にちょっと抜け出し、タクシーで上野へ桜を見に行ったことがある。彼はコップ酒をぐっと飲んで、『上野の桜はいいなあ』と酔いもせず、そのまま国会に。・・・彼が危ない、という知らせをきいた時、私は空港に車を走らせ、高知に飛んだ。・・・それから間もなく亡くなった。山茶花の花を見ると、『高知の山原健二郎』を思い出す」。・・・・・
   この文章を読んで、高知での日本共産党主催「人民大学」に参加したおり、鍋ややかんをたたきながら舞台の上で踊っている婦人の輪のなかの山原さんを思い出した。その時のフレーズはたしか・・「山原健二郎はいい男」・・・だった。
   田中美智子はいい女、と歌いたくなるような本だ。(新日本出版社 本体1600円)