前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井でも「修学旅行」が食い物に

2009年03月12日 | Weblog
今日の朝日新聞・・・・岡山市内の公立中学校の修学旅行代金をめぐり、JTB(東京)のグループ会社など大手旅行業者5社が価格カルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会は11日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の容疑で、各社の支店5カ所に立ち入り検査をした。
     調査を受けているのはJTBグループのJTB中国四国(広島)と、近畿日本ツーリスト、日本旅行、東武トラベル、トップツアー(いずれも東京)の計5社の岡山支店。
     関係者によると、5社の支店幹部らは遅くとも07年夏以降、同市内の公立中学校約40校が予定していた修学旅行の代金をめぐり、各社間の競争による受注価格の値崩れを防ぐ目的で価格を取り決めたり、受注を割り振ったりしていた疑いが持たれている。
     同市公立中の修学旅行は3年生が対象で、毎年5~6月に実施。行き先のほとんどは沖縄・九州エリアで2泊3日のコースという。また、生徒が1年生の時点で、2年後の修学旅行の業者を決めておくのが通例で、毎年夏から秋にかけて、各校ごとに入札を実施したり、各社に予算の見積もりを出させたりしている。・・・・・・
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     福井でも坂井市の松本市会議員が調査をおこない、疑惑を坂井市議会でとりあげた。教育長は「福井市でも同様・・・」などと答えたため、福井市の鈴木市会議員がとりあげ追及した。
 松本議員の調査によれば、県立高校の修学旅行でも同様の「談合・カルテル」状態が確認されている。
    わたしたちは、2月の旭副知事への要望のなかでもこの問題をとりあげ、是正を求めた。
    生徒を食い物にするとは許されない。福井の県立高校でも「未納」があったため卒業証書を渡さなかった事件がおこっているが、あらゆる面で、生徒と親御さんへの負担が適正かどうか、教育委員会がきちんと洗いなおすべき。
  中学校時代の「未払い」を「奨学金から取り戻して」と高校側に要望することも福井市内でおこなわれているが、ひとつひとつのケースについて、生徒の心を傷つけない対応こそ求められる。
    抜本的には、政治の責任で「経済的理由で教育から排除される」若者をつくりださない施策を実現することだと思う。


福井市の土壌汚染

2009年03月12日 | Weblog
    立ち話で「そういえば、旭公民館の土壌汚染はどうなっているの」と話題になった。
あらためて福井新聞をみてみると、
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福井新聞・・・・・福井市は2月17日、新築工事を進めていた同市手寄2丁目の旭公民館と隣接する手寄公園で、地下の土壌から環境基準値を超えるベンゼンなどの有害物質が検出されたと発表した。一帯には1976年まで市の旧ガス工場があったことから都市ガス製造工程で生成された物質が、土壌に浸透していたとみられる。市は土壌表層部や周辺の井戸水に有害物質の基準値超過はなく、周辺環境や健康に影響はないとしている。
  市は昨年10月22日、老朽化した同公民館を敷地内駐車場に建て直す工事に着手。同30日に掘削工事を行った際に異臭が発生したため、敷地内の土壌を検査した結果、汚染が判明した。
  11月下旬に同公民館と同公園の敷地でボーリング調査を実施した結果、地下1―4メートルの範囲から土壌汚染対策法に基づく基準値を超えるベンゼン、シアン、鉛、ヒ素の4物質を確認。最大で手寄公園中央付近から基準値の2000倍の濃度のベンゼンが検出された。敷地内の地下水調査でも4カ所のうち1カ所でベンゼンが基準値を超えた。市の旧ガス工場は1912年から76年まで稼働、64年まで石炭を原料にした都市ガスを市内に供給していた。市はガス製造過程で副産物として発生する化学物質が、汚染の原因と推定。化学物質をためるタンクがあった場所で、特に汚染が激しいことから「福井空襲や福井地震の被害で装置が損傷し、土壌に浸透した」とみている。
 市によると、同公民館の半径約300メートル範囲にある生活用井戸6カ所で行った調査では、汚染は確認されなかった。井戸は深さ30メートルを超える地下から取水しており、その上部に浸透を防ぐ粘土層があることから「生活用地下水への影響はなく、健康被害の恐れはない」としている........
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    この記事から明らかなように、土壌汚染は戦中・戦後から長期間野放し状態だったことがわかる。土壌汚染の本質は地質汚染といわれるが、現行の土壌汚染対策法では、基本的な土壌の定義もなく、地下水汚染は対象としていないとか工場用地は対象外などきわめて不十分である。
福井市は「周辺環境や健康に影響はない」と述べているらしいが、基準値の2000倍という高濃度汚染であり、「結論ありき」のにおいがしないか。
そして、「くさいものにフタ」とばかり、さっさと「工事」をしてしまうのはどうか。だいたい市民に隠蔽してきたことが問題だ。「井戸は深さ30メートルを超える地下から取水しており、その上部に浸透を防ぐ粘土層がある」から安心、としているみたいだが、本当に水みちがなかったのかどうか、また、工事によって汚染が浸透する危険がないか。工法もふくめて、きちんと専門家による調査と情報公開をおこなうことが今後のためにも必要だろう。
   立ち話のつづき・・・「厚生年金会館の工事の時には問題にならなかったのかな」「隠蔽したのか。それとも汚染範囲が広がっていなかったのか」「厚生年金会館取り壊しのときまで真相は闇だね」・・・・・