前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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たいそうに仁徳天皇まで持ち出し、国民の暮らしを論じていた野田総理が消費税増税とは呆れます

2012年01月07日 | Weblog
     「はるか昔の仁徳天皇の善政にも、政治のあるべき姿が示されています。難波高津宮から遠くをご覧になった仁徳天皇は、人家から炊煙が上がっていないことを深く憂慮され、「貧しくて炊くものがないのだろう、都がこうなら地方はなおひどいだろう」と仰せられました。そして三年間租税を免除し、その間は率先して倹約に努められ、三年後、どの家のかまどからも煙が立ち上っているのをご覧になって、こう詠まれました。

 高き屋にのぼりて見れば煙立つ

  民のかまどはにぎはひにけり

 それから約千七百年。鳩山政権に求められているのは、本気で民のかまどを思う政治を行うことだと思います。国の財政は国債発行額が税収を上回るという昭和21年度以来の厳しい状況にあり、世界経済も低迷が続く中、租税を免除することなどもちろん、たちまち民のかまどから炊煙が上がるような景気回復策を見つけることも困難だと認めざるを得ません。しかし、苦しい状況にある今こそ、知恵をしぼり、税金の使い方を工夫し、民のかまどを最優先課題とする日本古来の政治を実現するため力を結集していかなければならないと思います。」・・・・・・・・・


     上の文章は現野田総理が2年前に雑誌に書いたものの一部です。
昨日、政権は消費税増税をふくむ「一体改革」の素案を決定し、年度末に法案を提出する方向を打ち出しました。

     先日の会合で民主党の衆議院議員と立ち話をしましたが、「総選挙はあります。しかし、消費税増税ではたたかいは厳しい」と語っていました。

早ければ、国会はゆきづまり春の解散総選挙となります。

     仮に消費税を5パーセントあげても、政府、地方の調達にも課税されるため、実質は4パーセント分しか使えない、と指摘されています。
また、日本の消費税は食料品などにも課税されるため、低所得者層や、学生などに重税感があります。逆進性、といわれています。
こんな消費税増税に、私たちは反対です。

     2年前の野田氏が主張した「知恵をしぼり、税金の使い方を工夫し、民のかまどを最優先課題とする日本古来の政治を実現するため力を結集」。

いま、野田政権のもとで「凍結」されていたダムや新幹線などに巨額の支出を開始し、危険な原発推進予算も4200億円、みずからお手盛りの政党助成金320億円には手をつけない。その一方で、年金削減や医療・介護は負担増、あげくに消費税大増税計画。

たいそうに仁徳天皇まで持ち出した科白、ほんとに空々しいかぎりです。

     選挙の時のパフォーマンスに惑わされず、今度は日本共産党、との期待が高まります。
いま、衆議院北陸信越では「原発なくそう、消費税NO」の願いをたくせる議員はいません。
藤野やすふみさんがこの願いをしっかり受けとめます!