前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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福井県の無料歯科健診で要望。新幹線の「影」・並行在来線の第三セクター問題

2012年01月26日 | Weblog
       昨日は、共産党の会議、医療生協の県要望に同席、マスコミの取材、新年会などでした。
医療生協の要望は無料歯科健診についてでした。県の施策として全額国費でおこなっているものですが、希望する歯科がこの制度をもれなく利用できるようにしてほしい、とのことです。
      たいていかかりつけの歯科というのは1ヶ所でしょうから、その歯科で県の施策が受けられないということでは、県民に平等でなければならない県の行政としていかがなものか、ということです。
地域住民の歯の健康のためにがんばっておられる歯科がもれなく県の施策を活用できるようにすることは県の責任ではないでしょうか。


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     県民福井・・・・3セク黒字化へ準備 新幹線開業後のJR並行在来線
        県、先行事例を参考   経営分離沿線市町と申し合わせへ

     北陸新幹線金沢-敦賀間の年度内の工事認可に向けて、間もなく手続きが本格化する。その一つには、新幹線開業後にJRの並行在来線が経営分離することへの地元同意の確認も含まれる。福井県は第三セクター化で維持する意向を示しているが、厳しい経営が予想されており、認可後も黒字化への準備が求められそうだ。

 二〇一四年度開業予定の北陸新幹線長野-金沢間の沿線である石川、富山、新潟各県は、並行在来線を第三セクターで経営する準備をしている。試算の方法は異なるが、三県とも開業後しばらくは赤字経営を予想。富山県では国や県、市町からの支援があった場合でも、開業後十年間で累計四十九億~五十二億円の欠損を見込む。

 だが、一〇年に東北新幹線が新青森まで延伸した青森県の三セク鉄道会社「青い森鉄道」の場合、一一年度は東日本大震災の影響などで赤字を予想するが、一二年度は黒字転換の可能性が高い。「デパートの買い物券の付いた独自の企画切符などの販売で、安定した売り上げとなっている」ためという。並行在来線の黒字転換の可能性を高めた一つの事例だ。

 “地域の足”の確保を考えると、三セク方式で並行在来線を維持することは必要。さらに、石川県は三セク投資をカバーするメリットとして「新幹線開業による年間百二十一億円の経済効果がある」と説明する。

 福井県では認可手続きの進展を見守りながら、沿線市町と、並行在来線のJRからの経営分離に同意することを申し合わせる方針。県新幹線建設推進課は「認可着工が正式に決まれば、(二五年度とされる)開業までに先行事例を参考に課題などへの方向性を決めていきたい」としている。同課によると、県内の並行在来線は現在、特急が走っている区間が対象で、越美北線などの枝線は含まれないとしている。 ・・・・・・・・



     これは新幹線の大きな「影」の問題です。

     県は「JRを第二の国鉄としないために、在来線は地域で責任をもつことになった」と説明しますが、地方財政も火の車です。福井県や沿線自治体が「第二の国鉄」となってもいいのか!と思います。

「越美北線などの枝線は含まれないとしている」というのは事実ですが、本線を手放したJRが枝線だけいつまでも経営をつづけるのか?おおいなる疑問です。

県民、沿線住民への説明責任を県も議会も果たさなくてはなりません。