前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

はずむ対話、9.2税と社会保障シンポの案内で福祉団体などを訪問。「谷垣総裁はルビコンで溺れた」

2012年08月14日 | Weblog
   昨日は、かねもと幸枝衆院1区予定候補とともに街頭宣伝や9月2日に開催される税と社会保障のシンポジュウム(9月2日午後1時半、福井県自治会館)の案内活動でした。
   案内活動では福祉関係の団体を訪問しましたが、各所で「消費税増税は貧乏人いじめだ」「税のあり方が国民の中できちんと議論されていない。こんなやり方では民主主義のあり方がくずれた」「消費税増税なしでやっていけますか」「もう選挙に行く気はなくなった」「いい企画ですね。役員などに案内させていただきます」などなど、どこでもホットな怒り・要望をお聞きすることができました。
   あるところでは、以前県議会事務局でお世話になった幹部の方も。再会を喜び、いろいろお話しできました。「佐藤さんの言うことはきついですが、正論ですからねえ」とも。
   みなさん、ありがとうございました!


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  民主党、自民党の態度には党内からもさまざまな不満がでています。
国民不在の消費税増税劇では、ますます国民との矛盾は深まるでしょう。自民議員の「谷垣総裁はルビコン川の途中で溺れた」という言い方には、なるほど、と思います。
  総選挙、参院選、と連続する国政選挙で増税食い止める日本共産党の大躍進こそ!


■佐々木衆議院議員・・・国会議事堂の中のこの1週間は、実にめまぐるしい日々の連続でした。
  8月7日(火曜)の午後5時半、消費増税関連法案の成立を阻止するため、日本共産党、生活、新党きづな、社民、みんな、新党改革などの野党7党・会派は、衆院に内閣不信任決議案を提出しました。
  これにたいして、「解散時期」をめぐり対立していた民主、自民両党は8日(火曜)夜の党首会談で、大方の予想に反し、消費税増税法案を可決・成立した後「近いうちに信を問う」という意味不明の「合意」をおこない、自民党が不信任案を提出しないと決めてしまいました。

  野党7党・会派の野田内閣不信任案のみが採決に付されたのは、9日(木曜)の夜の本会議でした。
  不信任案の決議文は「本院は野田内閣を信任せず。右決議する」とし、その理由については「野田内閣が強行しようとしている消費税増税は、平成21年総選挙の民主党政権公約に違反するものである。国民の多くは消費税増税法案に反対しており、今国会で成立させるべきではないとの声は圧倒的多数となっている。国民への約束、国民の声に背く政治姿勢をとりつづける野田内閣は信任に値しない。これが本決議案を提出する理由である」としました。

  この内閣不信任案は、採決は記名採決となりました。自民党と公明党が退席するなかで提案理由の説明の後、各党の討論がおこなわれ、日本共産党から志位委員長が討論に立ちました。本会議場に座って与党・民主党の様子を見ると、実に静かです。野党の代表が厳しく内閣批判をおこなう場合、いつもは与党側から激しいヤジが飛んでくるものですが、それがまったくないのです。反論する意欲もなくなったのか、民主党議員が静かに聞いているのが印象的でした。
 
 不信任案の採決結果は、民主党など与党の反対多数で否決されました。しかし、民主党や欠席を決めた自民党からも賛成票が相次ぎ、結果として86票の賛成票が投じられ、増税勢力にとって深刻な矛盾が浮き彫りになったのです。
  本会議が終わって帰るさい、民主党の若手議員が私に言いました。「我々も賛成したいくらいですよ。そういう議員は20人はいます」と。私は、「民主党は数は多いが崩壊状態だ」と感じました。

  いったい「近いうち」というのは、いつなのでしょうか。――「今国会の解散はないでしょう」と、輿石氏に近い党執行部の一人は言ったそうです。ある閣僚経験者も「来年1月の通常国会冒頭だって近いうちといえば近いうちだ」といい、またある有力議員は「(来年8月の)衆院議員の任期満了も含まれていると思う」と語ったそうです。――これでは、「近い将来」と、どう違うのでしょう。
  
  自民党・谷垣総裁は、これで「解散を勝ち取った」と言えるのでしょうか。問責決議案の提出準備を進めてきた参議院の自民党中堅議員は「ルビコン川を渡ったつもりが、総裁は途中で溺れたんだね」と谷垣氏を皮肉ったそうです。

  政治の世界は、まったく理解不能なことが起こるものです。しかし、消費税増税法案だけは、参議院の特別委員会で密室談合勢力によって、10日(金曜)に強行可決されました。そのウラで、日本経団連などの財界の圧力やアメリカの意向が働いたことは明らかです。この支配層と正面から対峙できる党、日本共産党の躍進こそ求められているのです。

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■NHK世論調査・・・・NHKが行った世論調査によりますと、各党の支持率は、民主党が1ポイント近く下がって14.3%と野田内閣の発足以来、最も低くなり、自民党が4ポイント余り上がって23.9%、国民の生活が第一が0.6%、公明党が3%、みんなの党が2.1%、共産党が2.4%、社民党が0.1%、たちあがれ日本が0.1%、国民新党が0.1%、新党大地・真民主が0.1%、その他の政治団体が0.9%、「特に支持している政党はない」が6ポイント余り下がって45.9%でした。