前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「3.11メモリアルアクション 原発のない新しい福井へ」、1000名超参加で原発ゼロへ決意新たに

2013年03月11日 | Weblog
 あの日から2年たちます。しかし、福島がおかれた状況は「収束」どころか、ますます悪くなっています。

 昨日は、3.11メモリアルアクション 原発のない新しい福井へ。県内各地から1000名を超す参加でした。お疲れ様でした!

 第一部はライブ。レゲエシンガーのみなさんや、親子合唱団、福井エイサー団、うたごえ合唱団、河合さん、県外からかけつけていただいた大道芸人・KENTAさんの素晴らしいアクション・・・とてんこ盛りで会場が沸きました。

 第二部はリレートーク。東日本大震災の犠牲者を追悼する黙祷。原発問題福福島県連絡会代表の早川篤雄さんがなんら問題の解決していない福島の現状を報告。早川さんはみずからが放射能の影響で楢葉町のご自分のお寺を離れて生活されています。「地域は消滅してしまった。除染もすすまない」と深まる苦悩を話されました。

  生協病院の平野院長、福井県女性議員の会の今大地さん、ふくい市民共同発電所をつくる会の由田さん、新日本婦人の会の渡辺さん・・・・とみずからの思い、活動からのトークがつづきました。最後は、「ふるさと」を参加者全員で大合唱して、寒い中を市民行進しました。

 集会開会前には、共産党の南県委員長、金元書記長、山田かずお候補らとともに、日本共産党の原発政策を訴えるチラシを配布しました。

   報道です。


■福井新聞・・・反原発集会で避難者が丸2年の心境 事故収束せず「町は消滅」と吐露

  東京電力福島第1原発事故から丸2年を迎えるのに合わせ、福井県内の反原発団体などが呼び掛けた集会「3・11メモリアルアクション―原発のない新しい福井へ」が10日、福井県福井市のフェニックスプラザで開かれた。福島県内の被災者らが「福島の苦しみを二度と繰り返させない」などと訴えたほか、参加者が全原発の廃炉を求めて市街地をデモ行進した。

 集会は、昨年3月に敦賀市で開いたのに続き2回目。県内の反原発団体や市民ら約1千人(主催者発表)が参加し、リレートークや反原発の歌を合唱するなど多彩なステージを繰り広げた。

 福島第2原発が立地する同県楢葉町出身で反対派の早川篤雄さんが「フクシマのいま」と題して講演。事故の収束はいまだに見えず、早川さんは「立地4町は元の町の姿を取り戻すことはなく、消滅したと思っている」と故郷を追われた避難者の心境を吐露した。

 また、県民にとって今は賠償問題が切実だとし「東電は賠償額を一方的に押し付けている。苦痛に応じた損害、どこで生活しても再出発できる賠償を求める」と訴えた。

 県内の反原発団体の代表者らも次々と登壇し、「第二の福島事故を防ぐためにも再稼働を認めず、廃炉を急ぐべきだ」などと強調。集会のスローガンとして▽原発のない新しい福井をつくる▽大飯原発3、4号機を止める▽高速増殖炉「もんじゅ」を今すぐ廃炉にする―の三つを宣言した。

 集会後、参加者はフェニックス通りなど約2キロをデモ行進し、「福島を忘れるな」「危険な原発はやめよう」とシュプレヒコールを上げた。・・・・・・


         ★

 振り返ると、2年前の3.11後に原発冷却に失敗し、放射能が各地に拡散する最悪の事態になりました。

わたしたちは、水素爆発がおこったちょうど14日の11時に、県庁の原子力安全対策課に申し入れのために訪れていました。

 まさにその時、TVで中継された爆発の瞬間をみて、職員のみなさんが「あー」とあげた「悲鳴」がつよく印象に残っています。

 残念ながら西川県政は「新たな安全神話」の先頭にたっていますが、いまこそ転換をもとめたいと思います。

 その日におこなった申し入れの前文を再掲します。


■大地震による福島原発事故についての緊急申し入れ (2011年3月14日)

 地震と地震による津波で被災した福島第一、二原発は「崩壊熱」を除去する機能が停止。日本の原発史上初の原子力緊急事態宣言、炉心溶融、爆発、そして20キロ圏内の住民避難、被曝者の発生という最悪の事態となっています。

「原子炉を止める・冷やす・放射性物質を閉じ込める」という何重にもわたる安全設計をおこなっている・・・・これまで国と電力会社が、住民の不安の声に耳を貸さずに掲げてきた「安全神話」が、巨大地震の前にもろくも崩れました。「想定外」の言葉は、自然の脅威への過小評価のうえに原発推進をつづけてきたことを象徴しています。

専門家は「燃料物質が圧力容器の底に集まると、ふたたび臨界の危険もある。さらに底がぬけると水蒸気爆発をおこし格納容器が破壊することもありえる恐怖のシナリオも排除できない」と指摘しています。

 全国民が、現場の労働者をはじめ、保安院、原子力安全委員会など関係者が総力をあげて取り組んでいる「深刻化を防ぐ努力」が実るように祈るような気持ちで推移を注視しています。

 わたしたちは、この重大事故を福井県が真摯にうけとめ、福井県がすすめる原発推進政策をあらためるようにつよく求めます。