前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

森尾すゑをさん「馬と暮らして」。滞納していた県税のために狙い撃ちで児童手当を差し押さえたのは違法。

2013年03月30日 | Weblog
  私のふる里では、農耕用の馬を飼っている家が多かった。馬も家族の一員として、同じ茅葺の家の中で厩がしつらえられるのが普通であった。・・・馬は農繁期になると田んぼの荒起しから、田植え直前の代かきまで、多少の雨が降っても嵐が吹いても、休むことなく働かされた。・・・・・家族同様の愛馬も、紙切れ1枚で戦場に取られ、二度と戻らず、一人息子の兄も、曳かれるように召集されていった時代であった。・・・・・・


 てもとに届いた「ふくいの年金者」に掲載されている福井市の森尾すゑをさんの「馬と暮らして」の一部です。2008年に若越文学に掲載されたもの、とあります。
 わたしの子ども時代にも集落に1,2軒でしたが馬や牛を飼い、農作業している家がまだありました。
 道を歩くと、大きな糞が落ちていたのを思い出しました。

 森尾さんは現在闘病中ですが、連れ合いの八郎さんがエッセイを編集者に持ち込んだ、とのこと。夫婦の愛情を感じます。
 また、このようにして馬や牛の汗もしみこませながら営々と守り続けてきた田んぼをつぶすTPPは許されないことです。


  昨日は、各種打ち合わせや、地域づくりでの懇談、原発ゼロへ県庁・関電前アクションなどでした。県議会では異動のあいさつにこられた職員の方とも雑談しました。


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  滞納していた県税のために狙い撃ちで児童手当を差し押さえたのは違法、との判決が鳥取地裁でありました。

 いま、アベノミクスとかで、株価などはバブルであがっていますが、庶民の家計実態には関係ありません。それどころか、円安でガソリンや食料品などが値上がりしつつあり、さらに消費税増税では庶民の家計狙い撃ちです。この流れではたぶん、税金の滞納も増えざるをえないでしょう。

 そこでさらに税金取立てを厳しくしても住民の幸福とは逆行します。庶民の立場にたつ税務行政であってほしいものです。もっとも地方行政だけの責任でないことをふまえたうえですが。


■時事・・児童手当「狙い撃ち」は違法=差し押さえ取り消し訴訟―鳥取地裁

 預金口座に振り込まれた児童手当を鳥取県が差し押さえ、滞納していた県税に充てたのは違法として、鳥取市の自営業の男性(40)が処分の取り消しと慰謝料などを求めた訴訟の判決が29日、鳥取地裁であった。和久田斉裁判長は「残高がほとんどない口座に振り込まれた児童手当を当日差し押さえており、違法との評価を免れない」として、請求をほぼ認め、同手当13万円を含む計38万円の返還などを県に命じた。県は控訴を検討するとしている。
 和久田裁判長は、児童手当そのものの差し押さえは禁止されているが、口座に振り込まれた場合は全額差し押さえが可能との認識を示した上で、今回のケースについて「県は児童手当が振り込まれることを認識し、時期を合わせて差し押さえた」と指摘。その上で「差し押さえたほぼ全額が児童手当で、児童の健全育成を目的とした同手当の趣旨に反する」と述べた。・・・・・・・