『ハイ・フライヤー(次世代リーダーの育成方法)』(モーガン・マッコール著、金井壽宏監訳、リクルートワークス研究所訳)を読む。
人事制度改定により、これまで以上に意識して次世代リーダーを育成していかなければならない。参考になる知見が得られないか、本書を読んでみた。
一見体系的に書かれているように見えるが、章立てが何となくバラけた感じがする。翻訳の文章も悪くないのだが、あまりスッと入ってこない。むしろ監訳者の金井先生が巻末で「監訳者なりに整理するとこういうこと」と概括されている
・人は経営幹部に至るまで、いくつになっても発達するという基本思想
・リーダーシップという観点から人を育てるのは経験だという視点
・だからといってラインに放置するのではなく、経験を系統立てる方策を追及
・ラインのマネジャー、人事部、経営者の役割を、人材開発という面から照射
・経験が大事というのを前提に研修の意味を再探索
という流れの方が腹に落ちる(本書は必ずしもこの順番で展開していない)。
リーダーシップ開発に関しては、米国の方がはるかに研究が進んでいると言われる。しかしながら、向こうの経営学者の著書の翻訳よりも、金井先生や守島先生のような日本の経営学者が日本人向けに書き表したものの方がやはり馴染む。リーダーシップやマネジメントの分野においても、国民性や言語といった、どうしても咀嚼仕切れない微妙なギャップを感じてしまうのだ。
人事制度改定により、これまで以上に意識して次世代リーダーを育成していかなければならない。参考になる知見が得られないか、本書を読んでみた。
一見体系的に書かれているように見えるが、章立てが何となくバラけた感じがする。翻訳の文章も悪くないのだが、あまりスッと入ってこない。むしろ監訳者の金井先生が巻末で「監訳者なりに整理するとこういうこと」と概括されている
・人は経営幹部に至るまで、いくつになっても発達するという基本思想
・リーダーシップという観点から人を育てるのは経験だという視点
・だからといってラインに放置するのではなく、経験を系統立てる方策を追及
・ラインのマネジャー、人事部、経営者の役割を、人材開発という面から照射
・経験が大事というのを前提に研修の意味を再探索
という流れの方が腹に落ちる(本書は必ずしもこの順番で展開していない)。
リーダーシップ開発に関しては、米国の方がはるかに研究が進んでいると言われる。しかしながら、向こうの経営学者の著書の翻訳よりも、金井先生や守島先生のような日本の経営学者が日本人向けに書き表したものの方がやはり馴染む。リーダーシップやマネジメントの分野においても、国民性や言語といった、どうしても咀嚼仕切れない微妙なギャップを感じてしまうのだ。