いづくにも惜しみあかさぬ人はあらじ今宵ばかりの年と思へば(続拾遺和歌集)
とし暮れて春はとなりになりにけりこよひばかりやへだてなるらむ(堀河百首)
千歳とぞ明けばいのらむかくしつつ今年の冬も今宵はてぬる(堀河百首)
いづくにも惜しみあかさぬ人はあらじ今宵ばかりの年と思へば(続拾遺和歌集)
とし暮れて春はとなりになりにけりこよひばかりやへだてなるらむ(堀河百首)
千歳とぞ明けばいのらむかくしつつ今年の冬も今宵はてぬる(堀河百首)
なにごとを待つともなしに明け暮れてことしも今日になりにけるかな(堀河百首)
誰が身にもつもれる年の暮れなればさこそは雪もふかくなるらめ(新後拾遺和歌集)
あらたまの年のをはりになるごとに雪もわが身もふりまさりつつ(古今和歌集)
いたづらに月日は雪とつもりつつ我が身ふりぬる年の暮れかな(続古今和歌集)
ひととせははかなき夢のここちして暮れぬるけふぞおどろかれぬる(千載和歌集)
行きめぐる年はかぎりもなきものを暮るるをはてと何か思はむ(続千載和歌集)
奥山のゆづ る葉いかで折りつらむあやめもしらず雪の降れるに(兼盛集)
いやましにあじくま山はみゆき降る峰のゆづ る葉いそぎ折らなむ(新撰和歌六帖)
年ごとに撫づ とはすれどゆづ る葉のかひこそなけれ老いのしぼみは(新撰和歌六帖)
これぞこの春を迎ふるしるべとてゆづ り葉かざし帰る山人(夫木抄)