咲く花はうつろふときあり足引の山すがの根し長くはありけり(万葉集)
菅の根はむべ長からしかた淵の沼田を深みたれか植ゑけむ(夫木抄)
五月雨の日数(ひかず)経(へ)ぬれば刈り積みし賤屋(しづ や)のこすげ朽ちやしぬらむ(千載和歌集)
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あしひきの山に生(お)ひたる菅(すが)の根のねもころ見まくほしき君かも(万葉集)
にごり江に生(お)ふる菅薦(すがこも)みがくれて我が恋ふらくは知る人ぞなき(躬恒集)
したにのみしのぶの山の岩小菅(いはこすげ)いはでおもひの年ぞ経(へ)にける(現存和歌六帖)
山ふかみ知られぬ恋をすがの根の長くや人に思ひ乱れむ(正治二年初度百首)
あしひきの山の山菅(やますげ)やまずのみ見ねば恋しき君にもあるかな(拾遺和歌集)