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古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

古典の季節表現 冬 十月十日 維摩会(ゆいまゑ)

2013年10月10日 | 日本古典文学-冬

右 維摩会 新中納言
百済より伝しまゝの法の声大和もろこし声たえすして
(略)右は奈良の山階寺にて維摩経を講ぜらるゝ也。昔淡海公の願にて。唐国へも聞えたる大会にて侍り。百済の尼伝侍由。縁起に侍にや。
(年中行事歌合~群書類従)

白河殿七百首歌に、維摩会をよませ給うける 後嵯峨院御製
神無月時雨ふりをける御法とてならの都に残ることの葉
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)

僧都光覚維摩会の講師の請を申けるを、たひたひもれにけれは、法性寺入道前太政大臣に恨申けるを、しめちかはらと侍けれと、又その年ももれにけれはつかはしける 藤原基俊
契をきしさせもか露を命にてあはれことしの秋もいぬめり
(千載和歌集~国文学研究資料館HPより)

同七年十月維摩會を山階寺にうつしおこなひ給ひき。この會は九ところにておこなはれしに。其事中だえてことし四十二年にぞなり侍りし。
(水鏡~国文学研究資料館HPより)

コメント (1)
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