秋御歌中に 伏見院御製
露ふかきまた朝あけの草かくれ夜のまの虫の声そ残れる
(新拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)
秋歌とて 従三位親子
村々の雲の空には雁なきて草葉露なる秋の朝あけ
(玉葉和歌集~国文学研究資料館HPより)
うへのをのことも三首歌つかうまつりしとき、朝草花 権中納言実任
色ことに咲にほふらし朝露の玉しく庭の秋萩のはな
(続後拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)
おきてみる草葉のうへも露しろみややはたさむし秋の朝あけ
(正安元年~嘉元二年_歌合~日文研HPより)
貞和百首歌に 前大納言公泰
小倉山ふもとのおはな袖みえてたえたえ晴る秋の朝霧
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
すみなるるわれたにさひしやまさとのきりたちこむるあきのあさあけ
(文保百首~日文研HPより)
秋うたとて 太上天皇 (後鳥羽院)
さひしさはみ山の秋の朝くもり霧にしほるゝまきの下露
(新古今和歌集~国文学研究資料館HPより)
九月十三夜、十首歌合に、朝草花 太上天皇 (後嵯峨院)
忘れすよ朝きよめする殿守の袖にうつりし秋はきの花
(続後撰和歌集~国文学研究資料館HPより)
関霧 為家
鳥のねはいそく習の関のとにあくるをみせぬ秋の朝霧
(宝治百首~日文研HPより)
なにはよりふきこすかせになひくめりたかつのうらのあきのあさきり
(八幡若宮撰歌合~日文研HPより)
あけわたるあはちのせとのなみまよりしまたちかくすあきのあさきり
(為家五社百首~日文研HPより)