たにふかみたつをたまきや我ならんおもふこころのくちてやみぬる
(狭衣物語~諸本集成第二巻伝為家筆本)
たにふかく-たつをたまきの-ここちして-おもひもそても-くちやはてなむ
(後鳥羽院御集~日文研HPより)
寄木恋
あちきなくいはねはしらし苔かけにたつをたまきのくちははつとも
(宝治百首-蓮性~日文研HPより)
寄木恋
思ひしれつらき心のおく山にたつをたまきのこりぬ心を
忘れすはたれか心をおく山にたつをたまきの千世もへさらん
(草根集~日文研HPより)
13896 道家 くちねたた-おもひくらふの-やまたかみ-たつをたまきは-しるひともなし
13897 家隆 つくはやま-たつをたまきの-しけけれと-みねゆくしかの-こゑはさはらす
13898 阿仏 つくはやま-しけきめくみに-もらさすは-たつをたまきも-はなやさかまし
13899 為相 わかそても-ほさてかくちむ-おくやまに-たつをたまきの-しけきしつくに
(夫木和歌抄~日文研HPより)
初冬時雨
身にたくふたつをたまきの初時雨そめし昔の色をこひつつ
(宝治百首-信覚~日文研HPより)