田柳
春雨に野田の柳のいなむしろしくとはみれともる人もなし
(草根集~日文研HPより)
田雲雀
かへすよりあれにし野田の草の原むなしき床をとふひはりかな
(草根集~日文研HPより)
ときくれは-たこもいとなし-すかはらや-ふしみののたに-さなへとりつつ
(夫木和歌抄_仲実~日文研HPより)
秋田をよめる 為道朝臣
夕されは/野田のいなはの/ほなみより/尾花をかけて/秋風そ吹
(新後拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)
はつせやま-みねのしかのね-さそひきて-ふもとののたに-そよくあきかせ
(歌枕名寄~日文研HPより)
秋山家枕
夜そなかき枕のみねの松風に野田のひたうつ秋の山さと
(草根集~日文研HPより)
冬鳥
秋過きし野田の芝生の霜原にむら鳥さわくいねやこくらん
(草根集~日文研HPより)
しもこほるのだのうはてにせくいけのみぎはになびくしのすゝき哉
(後鳥羽院御集~「和歌文学大系24」明治書院)
(しぎ)
霜がれのの田のくさねにふす鴫のなにのかげにか身をもかくさん
(新撰和歌六帖~「新編国歌大鑑2」)