14日のNY株が、たとえば一度は年初来の安値を付けたものの反発で取引を終えたことから、こちらも反発が期待された日本株だったが、上海の下げに冷や水を浴びせられるような形でマイナス圏で取引を終了。東京が引けたあとの上海は結局3.5%の大幅安の2900ポイントで終了。日本時間の夕刻6時頃からは原油が下げ足を速めWTIはあっさり30ドル割れ。やはり今度はさしたる反発もなく29ドル台前半まで突っ込んだことから、欧州株は軒並み売られている。
今夜のNYの時間帯は、注目指標が目白押し状態。
まず12月の小売売上高、同じくPPI(生産者物価指数)、鉱工業生産指数、1月のNY連銀製造業景況指数にミシガン大の消費者信頼感指数などがある。おおむね日本時間の午後10時半に発表されるものが多い。ダドリーNY連銀総裁の講演も予定されている。今週に入ってからのFR関係者の発言は、やはりインフレ見通しに触れるものが増えている。これだけ原油が下げるとさすがに無視というか取り上げないわけにはいかないだろう。
明日、名古屋でセミナーでそのレジュメを作る際に確認した、アトランタ連銀のGDPナウによると、2015年10-12月期のGDPの予測値はプラス0.8%まで落ちていた。今夜の指標の結果でまた変動することになる。
今夜は、それぞれの結果と為替、原油、金、株の反応を見守りましょう。それぞれ、どう共鳴するか。