亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

タンタンと下げた

2005年05月14日 23時06分38秒 | 金市場
(23:07)昨日というより感覚的には一昨日(金価格は)「どの水準でこの環境に折り合いをつけるのか」としたが、その後の経過はNYコメックスベースで12日5.7ドル安、13日1.5ドル安と売り込まれ420.7ドルとなった。下値サポートの200日移動平均線を割ったばかりか、3月24日の終値424.8ドルをも割ってきた。200日線を割るのは昨年の5月以来のことで、あのときは米系中心に先物ポジションの手仕舞いだけでなく現物まで失望売りされた。(ダジャレではないが)結局そこが底だった。今回の流れは、いずれにしてもテクニカル上は良くないね、これは。どこかで高笑いしている輩がいるんだろうなぁ。カラウリデモ、ナンデモ、シテイナサイ・・・・。

しかし、ユーロが1.27ドル割れとなると、売られても致し方なしといったところだ。ユーロ・ドル相場を横にらみしながらの展開につき、ユーロが売られるどうしても連れ安は免れない。足元の環境からは、GMショックによる信用リスクの高まりが、GM本体ではなくヘッジファンドという運用サイドに出ていることもドル高につながっている。噂のファンドがロンドンをベースにしており「受け手」としてドイツ銀行の名前が挙がっていることも無関係ではないね。しかし、この話は、結局はドルに跳ね返る話なんだけどね。まあ、足元は市場の判断に任せましょう。

今日は121ページにわたる2004年の金の需給統計を読み進めたが、英文レポートだけに中断を挟みながらも、結局読みきれなかった。他にやらねばならないこともあるし・・・・。GFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシーズ)というロンドンベースの調査会社の手によるレポートで秋口には地金大手の田中貴金属工業から日本語版が出るが、仕事柄そこまで待てないということです。それにしても保守的で知られるGFMSが強気なのには驚いた。
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