亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

強くはない、しかしQE3が必要なほど弱くもない

2012年07月06日 19時46分19秒 | 金市場
昨日は、ECBの発表待ちのところへ中国の抜き打ち的な利下げ発表があり、ECB自体の利下げも預入金利も貸出金利も同じ0.25%引き下げ、預け入れが0.00%になるというのが、サプライズとなった。今朝になっていろいろ見ていたらデンマーク中銀も昨日金利を変えていて、こちらは市中銀行が中銀に留め置いた預金には、0.2%の金利を徴収する・・・すなわちマイナス金利を決めていた。どちらにしても市中にカネを回そうという政策ではある。

さて今夜は雇用統計。金市場のほうは、昨夜のADPのデータが10万人増の予想のところ結果が17万6000人増になったことで、市場はすっかり腰が引ける形でストンと落ちたままになっている。確かに同じような増え方になれば、サプライズとなりこのところ買い付いたファンドの投げで40ドル規模位の下げがあっても不思議はなかろう。

しかし、ADPのデータは政府発表の雇用統計の先行指標とするには難があることで知られるものでもある。思うに、ここまヨーロッパがごたごたして景気も落ち新興国への影響も顕在化する中で、米国だけが無関係ではないわけで、やはり強い数字は考えにくいということ。良くても強くはない、しかしQE3が必要なほど弱くもない・・・ということか。後2時間ほど、日本時間今夜の21時30分に結果がでる。


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2 コメント

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Unknown (fairlane)
2012-07-07 01:37:35
雇用統計はADP大ハズレの8万人増でしたが、しかし金は下がるという事に。。

ADPなんて当たらんと共通認識になれば、イベント化しないはずなんですが、少しでも相場が動いてくれた方がいい人々のおもちゃになってますね。

結局レンジ内の動き 退屈です
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fairlaneさん ()
2012-07-09 20:17:16
ご無沙汰です。同感です。ところで、Sky効果はどうですか?
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