亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「予想を下回る雇用統計の結果に金、急伸」

2012年09月07日 23時42分40秒 | 金市場
結果的には昨日のADPのデータ(20万1000人増加)が、いい調味料になったということか。市場関係者と関心者の注目を一手に集めた8月の雇用統計は、雇用増が10万人割れとなった。結果は当方も本日早朝・・・・といっても7時半の電話取材にて「10万人割れはQE 3の確率高し金は前日の高値更新で1730ドル超へ、雇用増15万人超でQE3 期待後退で1670ドルへ、悩ましいのはその間の市場予想に沿った10万人+α、その場合でも先日のIMSの結果から追加策の採用の可能性高し・・」としていた。

その雇用統計だが、非農業部門の雇用者数は前月比で9万6000人の増加にとどまった。10万人を割り込む結果に終わったことで金価格は急騰となっている。中身は製造業が1万5000にん減少となっているが、これなどここで指摘したISM製造業景況指数の結果と整合性がある。今回6、7月のデータも下方修正された。6月は当初の6万4000人から4万5000人に。7月も16万3000人から14万1000人に修正された。この下方修正も景気見通しという点で印象は良くない。その分、金価格には押し上げ要因となる。

単月のデータだけでの判断は(とりわけ雇用統計は)禁物だが2012年は8月までのデータで月間平均のデータで13万9000人の雇用増加。対して2011年の平均は15万3000人の増加となる。FRBが来週動くのは、やはり決まりではないか。

ただし失業率は前月の8.3%から8.1%に下がった。これとて仕事探しを諦めた結果とすると、素直に喜べない。いずれにしても結果は現職大統領にはマイナスとなる。

金価格は急騰、昨夜の高値1716.90ドルを軽く超えたが、引けに掛け、さらには時間外へと買い進まれるのではないか。

レーバーデー明けに動きは・・・、やはり、あった・・ということに(^^)v

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