前日に昨年2月以来の水準に急騰した米長期金利は、17日、終盤に上げ一服となったものの、ユーロなど主要通貨に対するドル高につながり金市場の売り要因となった。この日発表された1月の小売売上高など米経済指標が軒並み強気の内容となったことが、例によって米連邦準備理事会(FRB)の想定より早い緩和策の終了を市場にイメージさせ、弱気材料となった。
ただし、この日FRBは1月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を発表。緩和的な金融政策を維持する決定を、参加者全員が支持していたことが判明した。この程度は織り込み済みで、歯止めにはならなかった。
結局、長期移動平均線(200日線)を短期線(50日線)が上から下に交差するいわゆるデッド・クロス(death cross)成立ということも手伝い、17日のザラバ安値は昨年11月30日に以来の低水準に。1772.80ドルの終値(清算値)は、昨年6月25日以来の安値を見ることになった。1750~1950ドルのレンジ内の下限に接近しつつある。ここまで来ると心理的節目の1750ドルを試すのか否かだが、一方でこうした安値を待っている買い手もいる。一般的には、アジアなど現物の買い引き合い(現物実需)の動向が注目される価格水準といえる。
2月9日のここに、テスラがアニュアル・レポートにて余剰現金の運用の多様性を図るためデジタル資産(ビット・コイン)や金地金、金ETFを対象にしたことに触れた。その際に、「すぐに大量の余資をゴールドに移すことはないと思われる。しかし、押し目を拾っていく方針かと思う」と書いた。ビット・コイン買いの印象が強烈だったこともあり、時間の経過とともに忘れ去られるような話だが、まさに市況が弱い状況の折に実行されるわけで、後にSEC(証券取引員会)への届け出で実態が浮上することになる。もっとも、それを待たず(何かとお騒がせの)イーロンマスク自身が公言するということも、ありえるが・・・。足元の1800ドル割れで実行されているか否かは、当事者以外、誰にもわからない。
FRBが発表した1月26~27日開催のFOMC議事要旨は、このところの市場の関心事となっているインフレ圧力の高まりについては、(従来から続くデフレ傾向の中で起きた)新型コロナウィルスのパンデミック(世界的流行)が、さらなるデフレ要因となったことへの反動と捉え、「一時的な高まり」との見方を示していた。これらは、直近の講演でパウエルFRB議長が示していたもの。FRBは例外的に低かった2020年との比較では高まるものの、本来的に問題となるようなインフレは、当分来ないとみているようだ。
ただし、この日FRBは1月の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を発表。緩和的な金融政策を維持する決定を、参加者全員が支持していたことが判明した。この程度は織り込み済みで、歯止めにはならなかった。
結局、長期移動平均線(200日線)を短期線(50日線)が上から下に交差するいわゆるデッド・クロス(death cross)成立ということも手伝い、17日のザラバ安値は昨年11月30日に以来の低水準に。1772.80ドルの終値(清算値)は、昨年6月25日以来の安値を見ることになった。1750~1950ドルのレンジ内の下限に接近しつつある。ここまで来ると心理的節目の1750ドルを試すのか否かだが、一方でこうした安値を待っている買い手もいる。一般的には、アジアなど現物の買い引き合い(現物実需)の動向が注目される価格水準といえる。
2月9日のここに、テスラがアニュアル・レポートにて余剰現金の運用の多様性を図るためデジタル資産(ビット・コイン)や金地金、金ETFを対象にしたことに触れた。その際に、「すぐに大量の余資をゴールドに移すことはないと思われる。しかし、押し目を拾っていく方針かと思う」と書いた。ビット・コイン買いの印象が強烈だったこともあり、時間の経過とともに忘れ去られるような話だが、まさに市況が弱い状況の折に実行されるわけで、後にSEC(証券取引員会)への届け出で実態が浮上することになる。もっとも、それを待たず(何かとお騒がせの)イーロンマスク自身が公言するということも、ありえるが・・・。足元の1800ドル割れで実行されているか否かは、当事者以外、誰にもわからない。
FRBが発表した1月26~27日開催のFOMC議事要旨は、このところの市場の関心事となっているインフレ圧力の高まりについては、(従来から続くデフレ傾向の中で起きた)新型コロナウィルスのパンデミック(世界的流行)が、さらなるデフレ要因となったことへの反動と捉え、「一時的な高まり」との見方を示していた。これらは、直近の講演でパウエルFRB議長が示していたもの。FRBは例外的に低かった2020年との比較では高まるものの、本来的に問題となるようなインフレは、当分来ないとみているようだ。