亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米国を中心にタンタンと

2006年12月10日 20時31分18秒 | 金融市場の話題
週末を掛けて大阪から久々に和歌山へ回って南紀白浜から羽田へ。駅ではどこかの親分さんなのか何なのか、危なさそうな黒服軍団が見送りなんだろうかホームの一角を占拠していて、その中を当方もシズシズと・・・。。それにしても、このところとんと見かけなかった光景。珍しいなぁと思った次第。こういうふうにたむろするだけで威圧的なので、それもダメとか何とか法律か条令だかで決ったんじゃなかったかと?それは暴走族の話だったかな?

さて、いつだったか米国景気に対し強気の“バーナンキFRB”の見通しの是非が問われるとか書いたことがあったが、週末発表された11月の米雇用統計は好調だった。前月との比較など全般的な数値等は報道に詳しいのでそちらを見てもらうとして、13万2千人の雇用増の中身だが大幅に減ったのが建設関係の2万9千人減と製造業の1万5千人減。それに通信の3千人減。天然資源・鉱業関係の4千人増以外はサービス業の6部門で17万8千人という構図。米国経済のソフト化という指摘は以前からあるが、まさにその様相。これからいえるのは内需は衰えることはなく、益々貿易赤字は拡大という姿。結局議論の焦点はどんどん拡大する赤字のファイナンス問題ということに。この結果からは景気は減速であって後退や失速ではないので、収益期待から米国への資金還流は続くという判断になり、ドル相場も安泰という従来どおりのシナリオとなる。もはや米国の統計だから米国だけの要素のみで捉えるという手法は通用しないということ。それでもこのグローバル化のもたらしたサイクルに死角はないか、瑕はないか(リスク)と探す金市場というわけ。問題なくタンタンと回っているんだけどね。

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