亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ますます難しくなってきた

2005年06月04日 12時25分46秒 | 金融市場の話題
結局NYダウは92ドル安。18万人前後の増加が予想されていた雇用増が蓋(ふた)を開ければ8万7千人(まぁ前回が良すぎたんだけどね)。これで月末のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げはどうなるか?当局は頭を悩ませること必至。今回のデータは月末にかけての材料を提供することになったということ。FOMCが近づくにつれ、やれ声明文の内容がどうとか、一時的に利上げを止めて様子を見るとか、いやいやそのまま継続とか、騒がしくなりそう。そのなかで原油価格が上げて来て、おまけにアメリカはドライブシーズン入りでガソリン価格が上昇し、ということになると、それも考えねばならぬということで皆頭を悩ますことに。利上げの打ち止めが近いので、経験則からは株価は上向くという株式アナリストは多いようだけど、そうかな?足元の環境は刺激策打ち止めの中での減速ということなので、以前とはちと環境が異なると思うが。ISM製造業景気指数など6ヶ月連続で下降してきているぞ。追い込まれたGMは大幅値引き販売を決めた。

もちろん大方は利上げ継続を読むし、これだけでは中止とはならないとはいうけど、難しくなってきたよ。片方で住宅バブルも進行しているので、その面から利上げ継続とはいうけど、長期金利は4%割れで景気減速を織り込みつつある。金利面からは住宅分野を冷やすことにはなっていないことが、話をますますややこしくする。なんか、平気平気と言われている間に市場内の矛盾がどんどん膨らんでいる感じだぞ。
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