亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

資本の意思・・・・オリンピック招致成功に思う

2013年09月09日 23時58分59秒 | トピック

2020年オリンピック招致成功。出張先のホテルでニュースを見たが(ライブではなく)NHKなど番組編成を変えて特番で大変な騒ぎで少し驚いた。(土曜日のセミナーに参加いただいた方にはその場で話しましたが・・・・発表前でした)東京で決まりと思っていた。スポーツの祭典は、平和の祭典であって政治とは無関係とは言うもののモスクワオリンピックのボイコットとか、起きてきたのはご存じのとおり。ここに来ては政治は昔の話で経済原理が働いているのではと思って見てきた。強いて言えば「資本の論理」あるいは「資本の意思」とでも表現しよう。

思ったのは前回リオデジャネイロ(ブラジル)でのオリンピック決定の経緯を見ていてのこと。オバマが出張って行ったシカゴは早々と敗退。まぁ東京も破れ。ブラジルに。南アフリカでのサッカー、ワールドカップにしても、当該地域の世界経済との、あるいはそれらの国が近隣で果たしている役割などを考えると、スポーツの祭典を招致し成長を後押しすることが、結局は巡り巡って全体にプラスになる、あるいは当該地域に先行して投資している人々にプラスになるのではと思った次第。

そうした“色眼鏡”で今回の競り合いを見ていると、これはどう考えても東京というより「日本」以外この状況ではないのではと思っていた。中国に抜かれるまで3位に大きく水を空け圧倒的な???2位の経済大国が“カネ巡りの悪さから”インフラは完備しているのにもかかわらず心理的な閉塞も手伝い低迷していた。デフレとは、カネ巡りの悪さ以外の何物でもない。日本の場合は、あるにもかかわらず・・・である。

その経済を目覚めさせる転機が昨年の総選挙で、そこを境にうねりが発生し、閉塞感を打ち破るだけで何も政府はやっていないにもかかわらず個人も法人も少しカネを動かし始めただけで一定のプラス効果が生まれた。そう、埋もれた資本を目覚めさせただけの話で、ならば更に目覚めさせればこれは世界経済にも大きなプラスとなる。昨年末から年始の急激な円安にもアメリカサイドは異を唱えることが無かったのは、日本の浮上は彼らにとってもプラスになるからであって、特に金融政策では日銀がFRBの政策縮小の補完をしてくれることになる。2020年東京オリンピックも、同じ文脈で考えられたというわけだ。うがった見方であるのは、わかるが、今はそうした視点が必要な時代回りと思う。

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