亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米住宅ローン市場の変調

2013年09月10日 23時55分47秒 | トピック

先週は米長期金利が一時3%台に乗せる場面があった。この10年金利は住宅ローン金利の基準金利となるため、遅かれ早かれ借入レートは引き上げられることになる。実際に30年固定という標準ローンの金利は、4月末の3.60%から8月30日には4.73%まで上昇しているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じていた。

8月26日のここで業績絶好調の住宅金融大手のウェルズ・ファーゴが、住宅ローン部門の人員削減に着手しており要注目として取り上げた。こんどはバンクオブアメリカ(BOA)いわゆるバンカメが約2100人の人員整理と住宅ローン関連の16の事務所を閉鎖するとの話が流れている。このところの金利上昇で、借り換えが急減し、新規の借り入れも減っておりその対応ということらしい。JPモルガン・チェースは下半期には住宅ローン部門が赤字になる可能性があり1万5000人の人員整理の可能性があるとされている。

先日の米地区連銀経済報告書(ベージュブック)にも、融資活動が落ちていると報告した地域があったが、FRBの資産買い取り縮小を先取りした、国債売りやMBS(住宅ローン担保証券)売りは金利の急騰をもたらしたが、懸念されたローンの成約件数の低下につながっているようだ。

いわゆる勝ち組ともいえるウェルズ・ファーゴですら部門縮小で対応というニュースに、オヤッ!?という感じで意外感があったのだが、他行に広がりが出てきた。底打ちから力強さが出てきたと指摘されている中で、早くも陰りということになる可能性がある。

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1 コメント

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Unknown (fairlane)
2013-09-11 01:39:57
http://fat.5pb.org/jlab-fat/s/fat1378830745474.jpg

金利は上がり、住宅着工も増えている しかし在庫も増えている となると再度の値崩れは必至 議会をどうにか騙して、ベンちゃんまたヘリの操縦桿を握るのですかね?
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