6月に入ってNYコメックスの出来高が細っている。月初からここまでの1日当たりの平均出来高は11万4612枚(1枚=100オンス)となっている。これはロシアのクリミア取りで騒いだ3月の57%ほどの水準となる。この3月にしても過去数年の平均からは、それほど活況だったわけではない。週明けの取引は上昇となったことから、4連騰となる。金については雇用統計明けの月曜日6月9日から昨日までの11営業日中、上昇が10営業日となっている。予想外にハト派的と受け止められたFOMC声明文及びイエレン議長の記者会見に反応し40ドル超切り上げた以外は、連騰といっても小刻みな上昇が実態であり、騒ぐほどのこともない。まさに閑散に売りなしということか。むしろ市場の大勢は切り上げた水準を維持できるか否かを見極めたいということのようだ。多くは持続性に疑問を持っているように見受けられる。
金市場に関しては、イラク情勢の緊迫化が継続していることが相場の支持要因となっていることは間違いない。ケリー米国務長官の電撃的なイラク訪問など沈静化に向けた動きが伝えられるものの、月末、四半期末が接近する中で事態を見守るというスタンスのようだ。
それにしてもスンニ派武装組織に対する武器援助(昨日も触れたが)、サウジなどが絡んでいると見られるが、サウジ政府が全面否定らしいのだが、我々はやっていないNGO!!!がやっているのだろう・・・という話をNHKが取り上げているのを見たが、なるほど、そういうルートもありだよな・・NGOとはそんな活動も言われてみれば、あるよな!!でも背後には政府が付いているでしょう。