亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

主要商品指数軒並み直近の安値更新(こういう環境をよく見て記憶に留めておこう)

2015年08月04日 22時31分47秒 | 金融市場の話題
商品市場では、北海ブレント原油まで50ドル割れとなり、下げ足を速める展開。先週末の中国政府(中国統計局)発表の製造業景況指数(PMI)は50.0と拡大と後退の分岐点を維持したものの、マークイット(Markit)社などのデータより強めに出るのはいつものこと。週明け3日にはそのマークイットから7月24日に(速報値を)発表していた7月の中国PMIの確報値の発表があった。結果は47.8と大きく下方修正。これで商品売りに加速が付くことになりった。

ロイター・コアコモディティCRB指数は、ついに200ポイント割れの199.30は12年ぶりの安値水準に。

先週末は、ロシア中銀が政策金利を0.5%引き下げ11%にし、この上半期(1-6月期)の需要は予想より大幅に縮小し、成長見通しを下方修正する可能性大としていた。
一方、景気悪化の中でのインフレ昂進すなわちスタグフレーションに苦しむブラジル。ルセフ大統領の支持率は歯止めのかからぬ暴落状態。治安も悪化し、このままではリオのオリンピックも開催はされても治安は悪かろう・・・と。オリンピック関連での同国への旅行も注意勧告ということもあるかも。

BRICS’sもいまや昔。ブラジルもロシアも米国利上げでさらに苦しくなりそうな気配だ。正直言って「ブラジルはもたんでしょ!」と思ったりする。海外からの投資が減っているのは、中国も同じ。資源爆食いの中国も労働力人口のピークアウトで生産性でも上げない限り、下りは否めず、この点で世界経済も静かに構造変化が進んでいるわけだ。アメリカの潜在成長率も落ちるわけで、変だ変だ・・・と言っているうちに、それがニューノーマル(新常態)なんだと気付くことになるのだろう。

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2 コメント

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Unknown (fairlane)
2015-08-05 01:17:53
13年前は金価格400ドル前後 今はCRB指数を引っ張っていそうですね 
日が沈むといわれた日本国は静かな変化でどうなっていくのか 人口減故、没落貴族のように海外投資収益で何とか食べていければいいのですが
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没落貴族 (KAMEI)
2015-08-10 20:41:45
生産性を劇的に上げないと社会保障制度の底辺だけが広がっていますから、むずかしいでしょうね。
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