日本時間の今夜発表された3月の米小売売上高は前月比でマイナス1.1%。市場予想がプラス0.3%だったので大幅な落ち込みと言える。同時に発表された2月と1月の修正値は2月はマイナス0.1%からプラス0.3%に1月はプラス1.8%からプラス1.9%となった。つまりマイナスは3ヵ月ぶりとなる。3月は株価が安値から急ピッチで値を戻し、先週のウェルズ・ファーゴの見通しに昨日は1日発表を早めたゴールドマン・サックスと金融決算の回復もあり明るさが出た市場だが足元の現実を突き付けられた形。販売不振の自動車や部品など関連商品を除いた数値もマイナス0.9%と予想値マイナス0.1%を上回っている。
月初に発表された3月の米国の失業率は8.5%に急上昇していたが、株式はじめ市場は大きなマイナスの反応は見せなかった。雇用統計自体が遅行性のある指標とされる、すなわち過去のものという受け止め方だったのだろう。失業率にしても求職活動を諦めた人まで含んだ数値(広義)を見ると15.6%とされる。今週から始まった金融決算とりわけ銀行のそれは、商業用不動産ローンという最後まで拡大していた部門の状況に加え、自動車ローンやクレジットカードなどリテールの焦げ付きは、これからという見方もできそうだ。この段階での甘い期待は、まさに甘いということか。雇用の悪化の影響はこれからか。そんなふうに考えた小売データの結果です。それでも株価は値を保てるか。
月初に発表された3月の米国の失業率は8.5%に急上昇していたが、株式はじめ市場は大きなマイナスの反応は見せなかった。雇用統計自体が遅行性のある指標とされる、すなわち過去のものという受け止め方だったのだろう。失業率にしても求職活動を諦めた人まで含んだ数値(広義)を見ると15.6%とされる。今週から始まった金融決算とりわけ銀行のそれは、商業用不動産ローンという最後まで拡大していた部門の状況に加え、自動車ローンやクレジットカードなどリテールの焦げ付きは、これからという見方もできそうだ。この段階での甘い期待は、まさに甘いということか。雇用の悪化の影響はこれからか。そんなふうに考えた小売データの結果です。それでも株価は値を保てるか。