日本時間の昨夜、ワシントンのジョージタウン大学で演説したオバマ大統領。メディアでは「2009年は米国経済にとって厳しい状況が続く」あるいは「ほのかな希望の光は見え始めている」という(こうして並べて書くと矛盾するような)部分にスポットを当てて報じられていた。「困難で時に人気のない政策をとることになるだろう」という部分をTVニュースで見た方も多かろう。破産法申請という選択肢を視野に入れたGM問題だが、救済したくとも過去4年間で約870億ドル(約8兆6000億円)もの累損の企業を利益の出る体制に持ち込むのは、やはり債務の軽減以外になく、話し合いで無理なら法的措置で悪材料出し切りということか。
3月から危ないと指摘されていたリーマンが9月に破綻した際の市場の反応に対し、米国財務省の当初の反応は警告が発せられて半年の準備期間があったのに対応策は打たれていなかったのか?というものだった。一方、市場ではリーマンは潰さないという共通認識ができていた。いまGMに関しては盛んに連邦破産法の適用という選択肢が全面に出されている、それでも織り込み済みというわけではないのかもしれない。GMに関しては、米国政府のつなぎ融資の一部を株式化する、すなわち株主になるという案も浮上しているとのこと。GMの他の債権者との債務軽減交渉の側面支援を目的とした憶測の類かもしれない。
話をオバマ演説に戻すと、その目指すところがブッシュ政権とはかなりスタンスが異なるのを感じる。たとえば昨夜も「借金して消費する時代から脱却し、貯蓄して投資すると同時に国内消費を減らして輸出を増やすべき」としている。こうした内容の発言は就任以来一貫しておりブレがない。G20前のロンドンでは「米国民は消費を減らし貯蓄を増やす、世界はそれに慣れる必要がある」としていた。つまり、金融機能も景気も戻ったとしても、以前のような借金をテコにした消費という体質自体を変えようという方針である。果たして米国民がそのように変われるのか否かは別として、その方向に導こうとしているのは間違いなかろう。「バブル経済には戻れない」とも言っている。
時間は掛かっても、このとおり進むのであれば、輸出依存型経済運営の日本もいよいよ変更を迫られることになりそうだ。それとも更に中国への輸出に傾斜していくのだろうか。今後数年間で輸出産業も変化について行けるところと行けないところの色合いが分かれそうだ。中国の存在感が増すのは間違いなさそうだ。多方面でCHANGE。
3月から危ないと指摘されていたリーマンが9月に破綻した際の市場の反応に対し、米国財務省の当初の反応は警告が発せられて半年の準備期間があったのに対応策は打たれていなかったのか?というものだった。一方、市場ではリーマンは潰さないという共通認識ができていた。いまGMに関しては盛んに連邦破産法の適用という選択肢が全面に出されている、それでも織り込み済みというわけではないのかもしれない。GMに関しては、米国政府のつなぎ融資の一部を株式化する、すなわち株主になるという案も浮上しているとのこと。GMの他の債権者との債務軽減交渉の側面支援を目的とした憶測の類かもしれない。
話をオバマ演説に戻すと、その目指すところがブッシュ政権とはかなりスタンスが異なるのを感じる。たとえば昨夜も「借金して消費する時代から脱却し、貯蓄して投資すると同時に国内消費を減らして輸出を増やすべき」としている。こうした内容の発言は就任以来一貫しておりブレがない。G20前のロンドンでは「米国民は消費を減らし貯蓄を増やす、世界はそれに慣れる必要がある」としていた。つまり、金融機能も景気も戻ったとしても、以前のような借金をテコにした消費という体質自体を変えようという方針である。果たして米国民がそのように変われるのか否かは別として、その方向に導こうとしているのは間違いなかろう。「バブル経済には戻れない」とも言っている。
時間は掛かっても、このとおり進むのであれば、輸出依存型経済運営の日本もいよいよ変更を迫られることになりそうだ。それとも更に中国への輸出に傾斜していくのだろうか。今後数年間で輸出産業も変化について行けるところと行けないところの色合いが分かれそうだ。中国の存在感が増すのは間違いなさそうだ。多方面でCHANGE。
アメリカ人は全員バカなのかと思っていました。
バブルが不可避な近代現代のシステムのうえに乗りながら
問題意識を徐々に啓蒙せんとする大統領
アメリカを見る目が完全に変わりました
私自身日本の土地バブル崩壊を経験しました。その経験から日米と国は違っても大衆の経済行動は同じにならざるを得ないと思った。住宅ローンを抱えた市民は市中金利が下がれば住宅ローンを借り換えたり繰り上げ返済しようとします。それは貯蓄する事になります。実際に私はボーナスを貰うと定額貯金してすぐ90%を借りて住宅ローンの繰り上げ返済をし、次のボーナスで定額貯金の借入を返済する、を繰り返して住宅ローン負担の軽減をして行きました。その間節約一点張りの生活になるので日本では消費が減退、デフレになりました。
日米を「アリとキリギリス」のようにたとえられる方もいらっしゃいます。違和感を感じます。
住宅の頭金を貯めてる時は私は蟻でした。住宅ローンを借りて憧れのマイホームを買った時私はキリギリスになりました。バブルが崩壊した時また蟻になってローン返済したのです。
現在日本の家計の住宅ローン残高はバブル期と同じ位の水準になっているそうです。
日本人がアメリカ人がとステロタイプに切り分けるのは腑に落ちない。
シティの決算17日ですか?どうなるでしょうか?株は下がると思うけど実際のところ蓋を開けてみない事にはわかりませんね。なにしろ株式市場は「涙君さよなら」をして「夜明けの歌」を聞きたがってるようですから…
東芝のラジカセをハンマーで叩き割るシーン
を思い出します。日本の自動車もやはりハン
マーで破壊されていました。日本は米国人が
欲しくもない日本製品を押し売りしたわけで
はない。安くて故障しない日本製品を買いま
くったのは米国側です。それでも日本は、米
国の魂である自動車産業を守るために、輸出
自主規制という『思いやり』を続けていた。
そこまでして、武士の情けを掛けてやった
のに、米国は設備投資や研究開発を怠った自
分の責任を省みずに、日本叩きに終始した。
そのツケが、今の米国の疲弊です。GMや
クライスラーなどという企業は、フェアな貿
易での競争であれば、とっくに消滅している
ゾンビ企業でしょう。そして製造業を蔑ろに
してCPによる錬金術に驀進した天罰が、こ
れからまだまだ続くでしょう。
8京円とも10京円とも言われるデリバテ
ィブ損失が囁かれるなかで、この程度で景気
が回復すると考えるほうが、どうかしている。
これが米国小売売上高の推移
http://fat.5pb.org/jlab-fat/s/fat1239860628334.jpg
これが米国小売売上高の前年比の推移
消費はドットコムバブルの崩壊の頃に戻っているのですが、果たしてこれで止まるのか、否か。
http://fat.5pb.org/jlab-fat/s/fat1239860983923.jpg
LA港の輸出入量は回復の兆しも見えますが。モノが動けば経済も動きますし