亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

ドル円相場

2013年01月22日 23時13分02秒 | 金市場
本日のハイライトは言うまでもなくドル円。ここまで国内金価格を500円ほど押し上げただけに、織り込み済みとなっていた日銀の2%の物価目標採用で材料出尽くしとなるのか否か。

1円のドル円の変動は計算上は約54円の国内金価格の変動につながるもの。もちろんドル建て価格が動かない前提なので実際には変数が2つの方程式となる。このところ方向感の出ない・・・・つまりレンジ相場に始終していたドル建て価格につき、円安の動きがそのまま価格に反映されてきた。結果的には国内でロングを持っていた人は、みな利益になってメデタシメデタシということに。神風が吹き、結果オーライということも。

ドル円に関しては、円安方向を唱えた向きでも1月のこの時点で90円突破など想定外と思われるが、有体だがこれこそ金融相場。カネ余りの矛先が、手垢の付いていなかったドル円と(並行して動く)日本株に集中投下されたイメージだった。年末までは、稼ぎの悪かったヘッジファンドが、年末最後の一勝負に臨んでいるのかと見ていたが、年始の“議事録要旨”などもあり加速がついてしまってからは見る相場になっていた。2010年12月の84.36円や2011年4月の85.53円などあっさり突破してばく進してしまったゆえに、そこが下値のなるのかと。さらには本日の日銀よりも来週のFOMCの結果も注目ではないかとも思っている。

さらに日銀の政策が、ドル建て金価格にも影響を与えるカネの巡りをジワジワと作りはしないかという点でも気を付けねばと。これまでBOJの動きなどル建て価格には(残念ながら)影響はなかったのだが。


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