(14:57)発表された5月の米小売売上高は0.5%減。マイナスとなったのは9ヵ月ぶりという。市場予想は0.2%減でマイナス予想だったが、マイナス幅はそれを上回った。これまでならドルが売られるところだが、そうはならない。反対側のユーロが問題を抱え、揺れているからだ。ブレア英首相はシュレーダー独首相に続き昨日はシラク仏大統領と会談した。EU予算は元より、EU憲法条約の批准手続きの続行についても意見が噛み合わなかった。このまま16日のEU首脳会議に突入するが、混乱を落ち着かせるはずの会議が、意見の割れを世界に示す場に変わる可能性もあり目が離せなくなってきた。こうした状況下では多少のドルの弱材料も気にはならない。
かくも為替市場は“相対比較”を基準とするにもかかわらず、これまでの国内投資家は日本のことしか考えない傾向が強かった。「失われた10年」のなかで国の借金は膨れ上がり、金融機関は不良債権の山でボロボロ、株も下がった、したがって“絶対に円安” むしろ“円安にすることで日本経済は救われる”と。そして訪れた(市場関係者は「ドル安」と呼ぶ)「円高」。こんなハズではなかった・・・・。そして今度は、不良債権の処理も進み、遠ざかる金融危機、1-3月期GDPもなんと5%成長、大手企業は軒並み増収増益・・・・そのなかでジリジリ進む円安・・??。いずれにしても視点を引いて、相対比較が必要デス。
ところで発表されたリーマン・ブラザーズの決算は債券部門が好調で前年同期比プラス12%の好決算。ところがいわゆるアドバイス業務はマイナス35%の減益。M&A関連業務がマイナス43%となったのが響いた。今夜のベア・スターンズ、そして翌日のゴールドマン・サックスと続くが、かなり明暗を分けることになりそう。
モルガン・スタンレーの弱体化が目立つが、元はといえばM&Aでディーン・ウィッター(・ディスカバリー)が一緒になって今の同社がある。そしてカード会社の社長だった人物がトップに立ち、指揮を執っていたら、証券分野、投資銀行部門に力を入れればもっと稼げるはずだ、と旧モンルガン・スタンレー出身役員や株主が騒ぎ出した。結局M&Aをやって良かったのか否か。足元で法人部門と個人部門を切り離せとの要求を出している人物が合併推進の中心人物だったという話は笑える。業務を拡張しても規模の利益を生かせず右往左往する例は多い。筆頭例はタイム・ワーナー。そういえばJALはどうか?
かくも為替市場は“相対比較”を基準とするにもかかわらず、これまでの国内投資家は日本のことしか考えない傾向が強かった。「失われた10年」のなかで国の借金は膨れ上がり、金融機関は不良債権の山でボロボロ、株も下がった、したがって“絶対に円安” むしろ“円安にすることで日本経済は救われる”と。そして訪れた(市場関係者は「ドル安」と呼ぶ)「円高」。こんなハズではなかった・・・・。そして今度は、不良債権の処理も進み、遠ざかる金融危機、1-3月期GDPもなんと5%成長、大手企業は軒並み増収増益・・・・そのなかでジリジリ進む円安・・??。いずれにしても視点を引いて、相対比較が必要デス。
ところで発表されたリーマン・ブラザーズの決算は債券部門が好調で前年同期比プラス12%の好決算。ところがいわゆるアドバイス業務はマイナス35%の減益。M&A関連業務がマイナス43%となったのが響いた。今夜のベア・スターンズ、そして翌日のゴールドマン・サックスと続くが、かなり明暗を分けることになりそう。
モルガン・スタンレーの弱体化が目立つが、元はといえばM&Aでディーン・ウィッター(・ディスカバリー)が一緒になって今の同社がある。そしてカード会社の社長だった人物がトップに立ち、指揮を執っていたら、証券分野、投資銀行部門に力を入れればもっと稼げるはずだ、と旧モンルガン・スタンレー出身役員や株主が騒ぎ出した。結局M&Aをやって良かったのか否か。足元で法人部門と個人部門を切り離せとの要求を出している人物が合併推進の中心人物だったという話は笑える。業務を拡張しても規模の利益を生かせず右往左往する例は多い。筆頭例はタイム・ワーナー。そういえばJALはどうか?